Decoration レンダラー

Decoration レンダラーを使用することで、 ノードおよびリンクを表すオブジェクトに加えてグラフィック・オブジェクトを追加したり、背景色またはテクスチャーを変更したりすることができます。 Decoration レンダラーを使用して、タイトルや注釈ラベルなどの追加情報を表示できます。 追加したオブジェクトは静的であり、モデル・オブジェクト状態に応じて変更することはできません。
装飾オブジェクトは、.ivl ファイルからロードするか、以下のようにスタイル・シートで定義することができます。
  1. 各装飾に名前を付ける。
  2. Decoration レンダラーの decorationNames プロパティーを、ステップ 1 で収集したすべての名前にアタッチする。
  3. 各装飾のスタイル・ルール を追加する。 ここで、セレクターは装飾名の ID であり、装飾を作成およびカスタマイズするために宣言が必要になります。
以下のコード例では、ダイアグラムにタイトルおよびイメージを追加するスタイル・ルールを示します。
Decoration レンダラーを使用した、ダイアグラムへのタイトルおよびイメージの追加
SDM {
Decoration : true ;
} 

Decoration {
decorationNames : 'title,logo' ;
}

#title {
  class      : "ilog.views.sdm.graphic.IlvGraphicFactories$ShadowLabel";
  IlvRect    :   '5,5,100,20';
  font       : "dialog-18-bold";
  foreground : black;
  background : white ;
  label      : 'The main window.';
}

#logo {
  class         : "ilog.views.sdm.graphic.IlvGraphicFactories$Icon";
  IlvRect       : '5,35,20,20';
  imageLocation : url(images/company.gif);
}
以下の表に、Decoration レンダラーのプロパティーをリストします。
Decoration レンダラーのグローバル・プロパティー
プロパティー
タイプ
デフォルト
説明
背景
white
ビューの背景色 ( IlvManagerView に定義)。
backgroundFile
URL
 
.ivl.svg.svgz、または .dxf ファイルを指す URLを設定します。 ファイルには、ダイアグラムに追加されるグラフィック・オブジェクトが含まれています。
backgroundPatternLocation
URL
 
ビューの背景パターン ( IlvManagerView に定義)。
decorationNames
String[]
null
装飾オブジェクトを定義したスタイル・ルールの名前。
Decoration レンダラーは、オブジェクトごとのレンダリング・プロパティーを一切定義していません。
詳しくは、クラス IlvDecorationRenderer を参照してください。