Rogue Wave JViews Maps

多くのモニター用アプリケーションでは、モニターする資産をその地理的環境で視覚化した上で、地図背景上にインタラクティブでデータ駆動型の記号を表示する必要があります。
地理情報システム (GIS) が提供する内容のほとんどは地図作成とその配布に焦点が置かれ、ズームやパン機能についてのパフォーマンスは劣ります。また、色表示や、データの表示/非表示など背景地図データの視覚的表現の柔軟性にも欠けます。例えば、一般の道路はある一定のズーム・レベルで表示し、縮小時には主要道路や高速道路のみを表示するようにすることは、理に適っています。
さらに、GIS の提供する内容では、基礎となるアプリケーション・データの変更時にインタラクティブかつ自動的に記号を更新するような、地図上での豊かなデータ表現機能を実現できません。このようなデータ表現は、交通モニターや送電網の監視のアプリケーションでは必須の要件です。
この問題を解決するには、地図固有のものではない表示エンジンを選択します。しかし、地図データ・セットは何ギガバイトにも達するため、満足のいくパフォーマンスを得るには、特別なメモリー管理や表示技法が必要になります。
Rogue Wave® JViews Maps は、このような表示を実現する際に役立つソリューションです。Rogue Wave JViews Maps は、次の 3 つの領域に焦点を当てています。
  • パフォーマンスとマルチスレッド開発コンポーネント - 応答時間が速いアプリケーションを提供することで、その他のアプリケーション集約的なタスクで CPU を消費できるようにします。これにより、エンド・ユーザーの満足度も向上します。
  • 柔軟性 - 既存アプリケーションを容易に強化し、要件に応じた新しいアプリケーションを設計、構築できます。
  • 機能の豊富さ - コーディング作業を最小に抑えます。
Rogue Wave JViews Maps は、開発ライブラリーと、地図背景とその上に配置する記号の両方を処理するツール・セットから構成されています。これらの記号は、一定の場所で視覚化する必要がある資産やエンティティーを表すグラフィック・オブジェクトです。JViews Maps を使用すれば、以下のことができます。
  • 地図をプログラムまたは地図作成ツールで作成する。これにより、地図データをインポートして、その表現のルック・アンド・フィールを完全にコントロールできる。表示する内容、タイミング、方法をコントロールする。
  • カスタムでインタラクティブなデータ駆動型の記号を作成しモニター対象資産を表現する。
  • 大型データの場合でも最高のパフォーマンスがもたらされるように作成した地図や記号を効果的にアニメーション化する。
このような表示を実現するには、地図作成や効果的なグラフィック表示に関する広範で深い知識が必要となります。Rogue Wave JViews Maps は、下位レベルの「地図作成エンジン」機能をすべて処理することで、地図表示の作成に伴う複雑な処理を隠すように設計されています。 Java 開発者は、これによって、地図の形式、投影図法、巨大なデータ・セットの効果的な管理、ラベルの重なり、空間参照システムなどよりも、表示するデータに集中できるようになります。他の Rogue Wave JViews 製品同様、Rogue Wave JViews Maps でも、アプリケーション、アプレット、Java Web Start、インタラクティブな AJAX シン・クライアントなどを簡単に配布できます。
Rogue Wave JViews Maps で構築した表示の例

装備された数々の機能をお見逃しなく!

Rogue Wave® JViews Maps には、ユーザー・インターフェースの開発者が最先端を行く表示を作成できる幅広い機能が備わっています。これには、次のようなものがあります。
  • 開発の初期段階をスキップできるソース・コードとして配布される地図作成ツールであるマップ・ビルダー。ラスター、標高、ベクトルなどの地図情報をパラメーターに関係なく好きなように組み合わせることができます。
  • Google マップ・マッシュアップ機能を含む、RIA アプリケーションのための高度な AJAX シン・クライアント配布。
  • 基底データが変更になったときに効率よく自己更新するカスタム・グラフィック・オブジェクトを含む、資産管理用地図の完全サポート。
  • 以下のものを含む完全に網羅された地図表示機能: 最もよく使用されるデータ形式のリーダー/ライター、投影図法、楕円、DATUM などの測地計算、および 1500 を超える定義済み座標系。
  • 色や透明度など、ユーザーが定義した視覚表現による、複数レイヤーで複数縮尺の地図の作成とアニメーション化。
  • メモリーと CPU の消費量を最小に抑える、緯度/経度または MGRS システムで定義するコンテキスト・グリッド。
  • 複数の座標系と測定システム単位。
  • 大型データ・セットを処理し、メモリー消費を最低限に抑える、ロード・オンデマンドやピクセル・オンデマンドなどのパフォーマンス機能。
  • パン、ズーム、選択、注釈などインタラクションの標準セットと高度な地図のラベル作成機能。
  • 異なる解像度およびラスターおよびベクトル形式の両方で提供される、全世界を網羅する地図データのセット。