データ

JViews Diagrammer があれば、低次のグラフィック API を使用することなく、ビジネス・データとその表示方法のみに集中できます。「ダイアグラム・アプリケーションの作成」で、これをどのように行うか詳細に説明します。ここでは、データ・モデルの基本概念が理解できれば十分です。
JViews Diagrammer は、データ、表示、コンポーネントのインタラクションの各側面を完全に分離するモデル・ビュー・アーキテクチャーに基づいています (「JViews Diagrammer のモデル・ビュー・アーキテクチャー」の図を参照)。これは、Swing アーキテクチャーに従い、開発者がデータ・モデルにデータを取り込む一方で、コンポーネントがデータ表示や、選択や編集のようなインタラクションを可能にする機能を果たすものです。
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JViews Diagrammer のモデル・ビュー・アーキテクチャー
JViews Diagrammer では、データ・モデルがノードおよびリンクを管理するインターフェースになります。ノードには、x および y 座標のような汎用プロパティーのセットがあり、ユーザー定義プロパティーを追加して、アプリケーションに依存する情報を追加させることができます。同様に、リンクには、ソースおよび宛先ノードとして to および from のような汎用プロパティーがあります。さらにユーザー定義プロパティーを持つこともできます。このデータ・モデルに従って、JViews Diagrammer が、ダイアグラムの表示方法やエンド・ユーザーのインタラクションの管理方法を認識するようになっています。
データ・モデルには、アプリケーション・データを取り込む必要があります。これを行うには、メモリー内データ・モデルなど、定義済みの実装を使用するか、データ・モデル・インターフェースを実装して、ダイアグラムを直接データに接続するかのいずれかの方法があります。後者は、データの複製を回避するため、ダイアグラムとデータの間でより厳密な同期を行うことができます。
JViews Diagrammer は、XML ファイル、JDBC 接続、または CSV (コンマ区切り) 形式などのフラット・ファイルからダイアグラムにデータを配置するデータ・ソースを提供します。