JViews Diagrammer ユーザー・インターフェースの主な特徴

JViews Diagrammer でグラフィカル・ユーザー・インターフェースの開発を行う際、次のような特徴に留意する必要があります。
  1. 記号
  2. モデル駆動型ダイアグラム
  3. ダッシュボードおよびモニター・パネル

記号

シンボルは、ダイアグラムまたはダッシュボードでの表示の出発点です。記号は、基底アプリケーションの物理的または理論的要素を表す自己完結型グラフィック・オブジェクトです。例えば、記号はトラック、工場、ネットワーク要素、ダイヤル、またはゲージなどを表すことができます。記号にはデータの変更またはユーザー操作に対して動的に反応するという内蔵の振る舞いがあります。
記号とその振る舞いはコードではなく、CSS (Cascading Style Sheet) ファイルで定義されています。CSS ファイルには、使用する JavaBeans™ の説明、設定、論理などが記載されています。実行時には、汎用エンジンが適切なクラスをインスタンス化し、作成されたインスタンスを CSS ファイルで指定されているように設定します。パフォーマンスを向上させるため、またはこのような記号が特定のアプリケーションでフリーズする可能性がある場合は、これらの記号に対応する Java™ ソース・コードを生成することもできます。

モデル駆動型ダイアグラム

ワークフロー、ビジネス・プロセス、エンティティーの関係、ネットワーク・トポロジーなど、データ・ソースからダイアグラムを自動作成する必要のあるアプリケーションは、モデル駆動型アプローチを使用します。この種類の表示の作成に使用する設計ツールは、JViews Diagrammer の Designer です。Designer は、データ・ソース要素を Symbol Editor で作成された記号に結合して表示を作成します。例えば、このタイプのデータ・インスタンスをこの記号で表す、フィールドの特定値をこの記号パラメーターと結合させて記号の特徴を変更する、などと指定することができます。記号の表示面をデータ・モデルで制御する方法の詳細は、高次レベルで実行されます。これは、記号には既に特定の表示論理が含まれているからです。自動グラフ・レイアウト・オプション、リンク、背景イメージ、サブグラフ、ズームなどその他の表示特徴については、Designer ツールで微調整することができます。データ・モデルと表示エンティティー (記号) 間のマッピングは、CSS 形式で説明されています。出力は、CSS 部分と XML 部分 (データ・ソース) が組み合わされたプロジェクト・ファイルであり、実行時にアプリケーションにロードすることができます。プロジェクトの個々の要素は専用の Java クラス経由でアクセスすることができ、表示のルックや振る舞いなどをさらにカスタマイズすることができます。

ダッシュボードおよびモニター・パネル

生産業界の概略、ビジネス・ダッシュボード、その他の汎用的なヒューマン・マシン・インターフェースなどモニター目的の表示を構築する場合、そのアプローチは、Symbol Editor で作成した記号を静的な背景上に手動で配置することから始める、という点で、モデル駆動型アプローチとはかなり逆のアプローチになります。これは、Dashboard Editor と呼ばれる別の設計ツールを使用して行います。記号パラメーターは設計時にアプリケーション・データに関連付けることができますが、このマッピングは実行時に実際のデータ・ソースに接続されるときに初めて行われます。結果のダッシュボードまたは概略は、アプリケーション・ウィンドウにロードしてリアルタイムのデータを提供することができる記号パレットと関連付けられている XML ファイルです。