JViews Diagrammer ツールの連鎖

JViews Diagrammer には、コード作成なしにアプリケーションの生成を自動化する複数の設計ツールが含まれています。設計ツールは、ユーザー・インターフェース開発者が Java™ コードに時間を費やすことなしに表示のルック・アンド・フィールの原型を素早く作成できるポイント・アンド・クリック型のエディターです。これらのツールは、グラフィカル・ダイアグラム、ダッシュボード、地図表示用の適切な内容の生成に関連する別の側面に対応します。アプリケーションのコード部分を減らす必要性とともに、設計ツールは開発連鎖での異なる役割への対処を行います。例えば、グラフィック・デザイナーは、技術開発に必要以上にかかわることなく、魅力的なユーザー・インターフェース内容を作成することができるし、アプリケーション管理者は、システムの中核部分を変更することなく、アプリケーションをさらに豊かなものにすることができます。
JViews Diagrammer では、以下の設計ツールが用意されています。
  • Symbol Editor
    記号を作成、編集できるポイント・アンド・クリック型のインターフェースです。記号要素のデータ変更に対する反応を定義するルールを設定して、これらの記号に動的な振る舞いを追加することもできます。例えば、アラーム条件を定義して、工場記号の一部を点滅させたり、円形ゲージの指針の回転角度の上限を指定することができます。記号は、別の設計ツールで再利用できるパレットにまとめられています。
  • Designer
    ダイアグラムのほとんどの側面を簡単に指定できるポイント・アンド・クリック型のエディターです。ビジネス・プロセス、ネットワーク・トポロジー、ワークフロー、データ・フロー、エンティティー関連のダイアグラムなどをデータ・ソースから自動作成する必要のあるアプリケーションのルック・アンド・フィールの定義に適しています。
  • Dashboard Editor
    生産業に関するパネル、ビジネス・ダッシュボード、その他の汎用的なヒューマン・マシン・インターフェースを簡単に作成できるポイント・アンド・クリック型のインターフェースです。ユーザーは、Symbol Editor で作成した記号を静的背景の上に手動で配置することができます。配置後、記号を基底データに接続します。
  • 記号コンパイラー
    記号コンパイラーは、Symbol Editor で作成された記号の定義を Java クラスに変換できるツールです。Symbol Editor で作成された記号は、グラフィック表示に必要な情報を CSS ファイルに格納します。コンパイルされた記号は、CSS ではなく Java コードで作成されているためにパフォーマンスの点で改善され、さらに JViews Framework API を通して機能を拡張できるために柔軟性が向上します。
DiagrammerDisplayProcess6.gif
JViews Diagrammer ツール・チェーン