GrapherPin レンダラー

GrapherPin レンダラーは、リンクがグラフ のノードに接続される正確な位置を定義します。 例えば、以下のコード例は、タグ split のノードに 3 つの接続点 (ノードのバウンディング矩形の上、左、右に 1 つずつ) があることを宣言するルールを示しています。
スタイル・シートでのリンク接続点の指定
node.split {
  GrapherPin[0] : "Top";
  GrapherPin[1] : "Left";
  GrapherPin[2] : "Right";
}
その他のルールは定義された接続点を利用して、各種タイプのリンクが接続される位置を指定できます。 例えば、以下のコード例に、condition プロパティーが true であるタグ transition のすべてのリンクを、ソース・ノードの右からターゲット・ノードの上に接続するルールを示します。
transition リンクの終端の接続方法の指定
link.transition[condition="true"] {
  FromPin : "2";   // pin #2 = Right (see node.split rule)
  ToPin : "0";     // pin #0 = Top (see node.split rule)
}
新規リンク の作成時または既存リンクの再接続時の編集中にグラファー・ピンが考慮されます。 これらは、インタラクション中に小さな円として表示されます。
GrapherPin レンダラーには一切グローバル・プロパティーがありません。
以下の表に、GrapherPin レンダラーのオブジェクトごとのレンダリング・プロパティーをリストします。
GrapherPin レンダラーのオブジェクトごとのプロパティー
プロパティー
タイプ
デフォルト
説明
FromPin
整数
 
リンクがソース・ノードで接続されるグラファー・ピン。 プロパティーの値は、ノードの GrapherPin[ n ] プロパティーのインデックス n であり、 GrapherPin[ n ] エントリーは接続点を指定します。
GrapherPin[n]
位置または x,y
 
このノードのインデックス n のグラファー・ピン。 プロパティーの値は、ノードのバウンディング・ボックスに対する位置 (例えば、TopBottomLeft)、またはグラファー・ピンの相対的 X オフセットおよび Y オフセットを示す x, y の対 (0 は左または上、 1 は下または右、0.5 は中央) にすることができます。
ToPin
整数
 
リンクがターゲット・ノードで接続されるグラファー・ピン。 このプロパティーの値は、ノードの GrapherPin[ n ] プロパティーのインデックス n です。
詳しくは、クラス IlvGrapherPinRenderer を参照してください。