定義済みのグラフィック・オブジェクトにはさまざまなものがあります。
円弧
円弧オブジェクトは IlvArc の 1 つです。
IlvArc オブジェクトは、楕円の輪郭付き、塗りつぶし、または輪郭付き塗りつぶしの円弧として表示されます。JViews 8.0 以降は、
IlvArc オブジェクトには環形の太さがあります。環形の太さが 0.0 の場合、円弧は以前と同じように振る舞います。環形の太さが 0.0 以上の場合、円弧オブジェクトは環形になります。円弧オブジェクトは、その transformerMode が true に設定されている場合、円弧オブジェクトに変換を適用できる IlvTransformer もあります。楕円
線
線オブジェクトは、IlvLine と IlvArrowLine です。
IlvLine オブジェクトは、所定の 2 点を結ぶ直線として表示されます。
IlvArrowLine オブジェクトは、軌道の最後に描かれた小さい矢印付きで、所定の 2 点を結ぶ直線として表示されます。
矩形
矩形オブジェクトは、IlvRectangle、IlvReliefRectangle、IlvShadowRectangle です。
IlvRectangle オブジェクトは、閉じた矩形として表示されます。輪郭付き、塗りつぶし、または輪郭付き塗りつぶしにできます。
IlvRectangle オブジェクトは、丸みのある角にすることもできます。IlvReliefRectangle
多角形と折れ線
クラス IlvPolyPoints は抽象クラスで、複数の点座標からなる形状を持つすべてのクラスがこの抽象クラスから派生します。
IlvPolygon オブジェクトは輪郭付き、塗りつぶし、または輪付き塗りつぶしの多角形として表示されます。
IlvPolyline オブジェクトはつながったセグメントとして表示されます。
IlvArrowPolyline オブジェクトは折れ線として表示され、1 つ以上の矢印をさまざまな線に追加します。
IlvSpline オブジェクトは、ベジエ・スプラインとして表示されます。開いたり閉じたりすることができ、塗りつぶすこともできます。
ラベルとテキスト
ラベル・オブジェクトは、IlvLabel、IlvReliefLabel、IlvShadowLabel です。テキスト・オブジェクトは、IlvText です。
IlvLabel オブジェクトは 1 行のテキストとして表示されます。拡大または形状変更はできません。
IlvLabel は、WYSIWYG テキスト編集をサポートします。
IlvReliefLabel オブジェクトは、1 行のテキストがある立体矩形として表示されます。
IlvShadowLabel オブジェクトは、ラベル付き
IlvShadowRectangle として表示されます。
IlvText オブジェクトは、ズームまたは回転できるテキストの単一または複数の行として表示されます。複数行のモードでは、テキストは折り返すか切り詰めることができ、先端、中央、または末尾に整列させることができます。
IlvText は、WYSIWYG テキスト編集をサポートします。IlvHTMLText のインスタンスはハイパーテキストのパラグラフとして現れ、ヘッドライン、リスト、テーブル、さまざまなフォント、さまざまな色、その他を含むことがあります。
インプレース・テキスト編集
WYSIWYG 編集可能オブジェクト
この編集振る舞いは、 IlvTextSelection および IlvTextEditor クラスによって実装されます。
編集がテキストを選択している間、マウスまたはキーボードを使用して次のアクションを行うことができます。
- テキストをクリックして、挿入ポイントを表示する。
- マウスをドラッグして、テキストの領域を選択する。
- 矢印キーを使用して、選択したテキストにナビゲートする。
- Shift と矢印キーを組み合わせて、選択した領域を拡張する。
- Ctrl + C および Ctrl + V キーを使用して、切り取りおよび貼り付けを行う。
編集中、次の移動および形状変更作業を行うことができます。
メモ
以下の操作を実行することはできません。
詳細については、
<installdir>
/jviews-framework89/codefragments/interactors/texteditor/index.html を参照してください。
マーカー
グループ
グループ・オブジェクトは、IlvGraphicSet と IlvCompositeGraphic です。
IlvGraphicSet オブジェクトは、グラフィック・オブジェクトをグループ化するオブジェクトです。
クラス IlvCompositeGraphic は、動的機能とレイアウト機能の両方を備えた単一オブジェクト内のグラフィック・オブジェクトを関連付けられるようにします。詳細については、「複合グラフィック」を参照してください。
スケール
IlvRectangularScale オブジェクトは、垂直スケールまたは水平スケールを表示します。
IlvCircularScale オブジェクトは、楕円の一部によって定義される円形スケール、開始角と角度範囲を表示します。
アイコン
IlvIcon オブジェクトは、イメージとして表示されます。
パス
IlvGeneralPath オブジェクトは、任意の Java 2D™
Shape オブジェクトを表示できます。曲線、矩形、楕円、一般パスや、これらの任意の組み合わせを表現できます。これらのオブジェクトに対して、Paint や Stroke などの Java 2D プロパティーを定義できます。フェードアウト効果が付いた最後の 2 つのオブジェクトは、「階調ペイント」オブジェクトです。IlvGraphicPath
IlvGraphicPath オブジェクトは、折れ線または多角形として描画できるポリポイントのセットです。ポリポイントはそのポイントの位置によって、通常の多角形または別の多角形内の穴として表示されます。
コンポーネント・グラフィック
IlvJComponentGraphic オブジェクトは、Swing JComponent をマネージャーに埋め込むことを可能にするラッパー・オブジェクトです。
IlvComponentGraphic オブジェクトは、AWT コンポーネントをマネージャーに埋め込むことを可能にするラッパー・オブジェクトです。
Java Swing コンポーネントをラップするには、IlvComponentGraphic ではなく IlvJComponentGraphic を使用します。