以下の手順では、パラメーター・ベースの方法を使用して、記号内の特定のテキスト要素に対して別の値を設定する方法を示します。
重要
各記号には baseTextDirection というグラフィック・プロパティーがあります。
このプロパティーの値は、ベース・テキスト方向に定義された既存の定数の 1 つに一致している必要があります。デフォルトでは、記号の baseTextDirection プロパティーは「継承」です。
これは、記号のトップレベルのグラフィック要素の baseTextDirection スタイルにマップされます。
このプロパティーは Symbol Editor では変更できませんが、外部から (Dashboard Editor から、または実行時にプログラムで) 設定することができます。
現行記号に含まれているすべてのテキスト要素は、このプロパティーを継承することができます。
Symbol Editor のキーワードの 1 つは baseTextDirection であり、これを記号パラメーターの名前として使用することはできません。
Symbol Editor で次のようにします。
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「記号アウトライン」で、実行時にベース・テキスト方向を設定するテキスト要素が含まれている記号に対する新しいパラメーターを定義します。この例では、このパラメーターに newBaseTextDirection という名前が付けられています。ご使用のパラメーター名がグラフィック・プロパティー名 baseTextDirection と異なることを確認してください。
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「記号アウトライン」で、実行時におけるベース・テキスト方向の動的変更の影響を受けるテキスト要素を選択します。
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「スタイリング・カスタマイザー」で、「テキスト」を選択します。
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「ベース・テキスト方向」フィールド内を右クリックし、「式を入力」を選択します。動的に割り当てられた値を受け入れるための式の入力
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新しいパラメーターを式 @newBaseTextDirection として入力することで、これを「ベース・テキスト方向」に関連付けます。ベース・テキスト方向への新しいパラメーターの式の関連付け
次のコードは、Symbol Editor で作成された CSS セクションを示しています。
Subobject#Text { class : "ilog.views.graphic.IlvText"; name : "Text"; label : "@|localized(ilog.views.messages,ilog.views.defaultLabel)"; antialiasing : "true"; baseTextDirection : "@newBaseTextDirection"; }
パラメーターの値は、Java API によって実行時に動的に設定できます。
実行時に、次の Java API 呼び出しを行います。
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次のものによって、必要なベース・テキスト方向設定をパラメーター @newBaseTextDirection に割り当てます。
dashboardObj.setObjectProperty(symbolObj, "newBaseTextDirection", IlvBidiUtil.RIGHT_TO_LEFT)
ここで、- symbolObj
- テキスト要素を含む記号のインスタンス。
- “newBaseTextDirection”
- 記号オブジェクトに追加され、baseTextDirection プロパティーによって参照される式で識別されるパラメーターの名前。この例では newBaseTextDirection です。
- IlvBidiUtil.RIGHT_TO_LEFT
- ベース・テキスト方向の有効な値の 1 つ。