インタラクターの理解

ここまで、パラメーターおよび条件を使用して記号の外観を変更できることを見てきました。この機能は、アクティビティーをモニターするために、ダイヤル、メートルなど、豊富なグラフィック・オブジェクトを作成するのに役立ちます。また、インタラクターを使用して、GUI オブジェクトにユーザー・アクションに応答させることもできます。インタラクターを使用すれば、ユーザー・アクションが記号パラメーターの値をどのように変えることができるかを指定することによって、対話式オブジェクトを作成することができます。
この機構は、ループとして動作します。ユーザー・インタラクションは、パラメーターの値を変更します。この新しい値は、適切なビジュアル・フィードバックを提供するために、記号によって処理されます。このループでの両方のアクションは、完全に独立しています。つまり、インタラクションは、視覚効果が何であるかを「認識する」必要はありません。
diasym_interatorworkflow13.png
インタラクター・ワークフロー
記号インタラクターは、記号に対してユーザーによって行われる入力を検出し、処理します。この入力は、記号のグラフィック表示上のマウス・イベントの形式になっています。
インタラクターは、次の 2 つの処理のうちのいずれかを行います。
  • マウス・イベントを使用して、記号のパラメーターの値を変更します。パラメーターにバインディングされているオブジェクトは、値のこの変化に従って変換されます。
  • イベントをオブジェクトに条件として渡します。これは、プッシュおよび離散インタラクターに使用されます。
使用可能な対話の種類には、次のものがあります。
  • 離散: パラメーターの値を、マウス・クリック・イベントでの特定量だけ増減させます。パラメーターの変更は、最大値および最小値によって制限されています。
  • プッシュ: 記号に対するマウス BUTTON_UP、BUTTON_DOWN、BUTTON_CLICKED イベントに反応します。記号が表示できる新しい状態を示すために、ストリング・パラメーターの値を設定します。
  • 水平: オブジェクトがクリックされ、水平方向にドラッグされたときに、パラメーターの値を変更します。パラメーター値の変化は、オブジェクトがドラッグされた距離によって異なります。パラメーターの変更は、最大値および最小値によって制限されています。
  • 垂直: オブジェクトがクリックされ、垂直方向にドラッグされたときに、パラメーターの値を変更します。パラメーター値の変化は、オブジェクトがドラッグされた距離によって異なります。パラメーターの変更は、最大値および最小値によって制限されています。
  • 回転: オブジェクトがクリックされ、回転されたときに、パラメーターの値を変更します。パラメーター値の変化は、オブジェクトがドラッグされた距離によって異なります。パラメーターの変更は、最大値および最小値によって制限されています。
離散、水平、垂直、および回転のインタラクターは、同じように動作します。これらは、記号パラメーターの値を変えることによって、マウス・イベントに対応します。これは、インタラクターは特定のオブジェクトに適用されますが、パラメーターにバインディングされている任意のオブジェクトに対して変化が起こることを意味します。プッシュ・インタラクターは、条件を使用して、クリックされたオブジェクトを変換します。プッシュ・インタラクターの条件が作成されると、複数のオブジェクトを同時に変更するように使用できます。