短縮 Molodensky 変換
座標をあるデータから他のデータに変換する標準の方法は、最初に座標を地心座標に変換し、その後、データ・シフトおよび回転パラメーターを適用して、それらを地理座標に変換する方法です。
この変換の代わりに、
IlvAbridgedMoldenskyTransform
クラスは、Molodensky 式から直接派生した変換を直接実装します。これらの式の短縮形式は、3 パラメーター変換に使用するのには十分です。この変換は、2D (緯度と経度のみが変更されている)、または 3D (座標の楕円体の高さも変更されている) のいずれかで動作します。
アフィン変換
アフィン変換は通常座標変換で使われます。アフィン変換は、4x4 の double 値の行列で単純に定義されており、1 つの 1x4 行列のようにそれらを掛けて座標に適用されます。
アフィン変換は、変換パスでの単位変換用に JViews Maps で主に使用されます。
アフィン変換は、Bursa Wolf 変換の実装にも使用します。Bursa Wolf 変換は、地心座標に適用して 7 つのパラメーターのデータ変換を作成します。7 つのパラメーター・データは、dX、dY、dZ 軸シフト、軸回りの eX、eY、eZ 回転、および 100 万分の 1 単位で表される縮尺で定義されます。
Bursa Wolf 変換に使用する行列は以下のとおりです。
![mapsprg_code39.gif](../usrprgmaps/_media/mapsprg_code39_default.gif)
![mapsprg_code40.gif](../usrprgmaps/_media/mapsprg_code40_default.gif)
連結変換
ある座標から他の座標に変換するための単純な数学関数がない場合があります。このような場合、基本変換を連結することで完全な変換を作成できます。これは、異なる測地基準を使用して、ある投影座標系 P1 から別の投影座標系 P2 に変換する場合には一般的です。つまり、まず座標を P1 から地理座標系に変換して、その座標系で 測地系変換 を適用した後、最後の座標系 P2 に変換します。
IlvConcatenatedTransform クラスを使用すると、複数の変換ステップを連結して 1 つの固有の変換として使用できます。
地心変換
地心から楕円体への変換に使用する関数と、楕円体から地心への変換に使用する関数は、 IlvGeocentricTransform クラスで 1 つにまとめられています。実際に、変換はこのクラスの次の特別バージョンで実行されます。
- 地心座標 (x、y、z) を楕円体 (または地理) 座標 (lon、lat、H) に変換します。
- 楕円体座標 (lon、lat、H) を地心座標 (x、y、z) に変換します。
投影変換
IlvProjectionTransform クラスは、 IlvProjection で座標を地理座標から投影座標系、またはその逆に変換するための変換を実装します。