コンテキスト情報の表示

インポートされた地図には、多大なデータが含まれています。これらのデータは、理解しやすくかつその目的に適した方法で、編成/表示する必要があります。例えば、特定のズーム・レベルに関係する情報だけを表示しながら、縮小ビューから拡大ビューまで簡単にズームすることができる地図を作成するとします。これを行うには、データ・セットの関連付け、表示、変更、非表示などを行う必要があります。また、色や透明度などのスタイリング・プロパティーを使用して情報を分かりやすくすることもできます。JViews Maps では、レイヤーとスタイリングを使用してこれらの処理を行います。

レイヤー

JViews Maps では地図データを再帰的な階層構造で定義します。例えば、次のように定義することができます。
  • 1 つのフォルダーまたはレイヤーにすべての道路を、サブフォルダーまたは特定のレイヤーに自動車道路、主要道路、街路を設定。
  • 1 つのフォルダーまたはレイヤーに公共交通機関を、サブフォルダーまたは特定のレイヤーに空港、鉄道の駅、バスの停留所などを設定。
JViews Maps では、さまざまなデータ・セットを使用して世界規模のビューから街路レベルのビューまでをズームでき、この際にユーザーにはスムーズに遷移して表示されます。

レイヤーへのデータ・インポート

データは次のようにインポートして、レイヤーに取り込みます。
  • 自動処理の場合:
    • 地図や地図データをインポートすると、自動的にレイヤーが割り当てられます。
    • TIGER/Line ベクトル形式地図などの複数レイヤーの地図を読み込むときは、元の各機能セットにつきレイヤーが 1 つ作成されます。これによりデータの読み込みに際してより簡単に解釈、スタイリングができるようになります。
  • 大圏コース・メジャーを作成する場合のように、GUI を使用した手動処理。
  • プログラミング、または手動処理。ニーズに合うように地図レイヤーの構造を定義して、異なるデータ・ソースをそれらのレイヤー上にマッピングできます。このアプローチは、地図テーマの定義の一部で、次を記述するものです。
    • 表示する地図データの種類
    • データを表示する状況。例えば、自動車道路を国レベルのビューで、街路を都市レベルのビューで表示できます。
    • データを表示する方法。例えば、色、透明度、線の太さなど。

スタイリング

スタイリングでは色、透明度などを変更してデータをより分かりやすくすることができます。特定のレイヤーやレイヤー・ツリーにあるすべてのオブジェクトのスタイリングを定義できます。