定義済みインタラクター

インタラクターとは、イベントに反応してオブジェクトの振る舞いを管理する Java™ クラスを指します。さまざまな定義済みインタラクターが Rogue Wave® JViews Diagrammer によって提供されます。
インタラクターにはビューとオブジェクトの 2 つのタイプがあります。 スタイル・シートを通じてデフォルトのインタラクター設定を制御することができます。
システム定義インタラクターのクラス関係の UML ダイアグラム。
定義済みインタラクターのクラス関係

ビュー・インタラクター

ビュー・インタラクターを使用すると、一般に表示に影響が及びます。JViews Framework のビュー・インタラクターは Rogue Wave JViews Diagrammer で役に立つインタラクターで、ズーム機能やパン機能を管理したり、一般ノードや一般リンクの選択や作成を管理したりするために使用されます。 これらのインタラクターは ilog.views.interactor パッケージに入っています。
SDM オブジェクト用に次の 2 つのオブジェクト作成インタラクターがあります。
これらのインタラクターは、オブジェクトを、提供された「モデル」オブジェクトのコピーとして作成します。 JViews Diagrammer アプリケーションの場合は、パレット・バー・クラス ( IlvDiagrammerPaletteBar) を使用して、ダイアグラム内に作成するオブジェクトの基となるモデル・オブジェクトのパレットをセットアップすることができます。
また、新しい SDM オブジェクト用にもう 1 つ別のインタラクターがあります。それは次のものです。
  • IlvEditSDMLabelInteractor を使用すると、新しいオブジェクトの作成と同時にそのオブジェクトのラベルを編集することができます。

オブジェクト・インタラクター

オブジェクト・インタラクターはグラフィック・オブジェクトに対してローカルです。 つまり、このタイプのインタラクターをスタイル・シートで指定することができます。 Interactor というレンダラーがあります。このレンダラーは、スタイル・シートから Interactor グラフィック・プロパティーを取り出して、グラフィック・オブジェクトにオブジェクト・インタラクターを接続します。 このグラフィック・プロパティーの値は、 IlvObjectInteractor をサブクラス化するクラスの名前です。 したがって、オブジェクト・インタラクターは、グラフィック・オブジェクトから始めて、必要なことをすべて自由に行います。 例えば、InfoBalloon レンダラーは、Interactor レンダラーをサブクラス化して、拡張ツールチップを表示します。

デフォルト・インタラクターの宣言

スタイル・シートで Interactor レンダラーを有効にすることができます。 また、すべてのノードとリンクに対してデフォルトのオブジェクト・インタラクターを定義することもできます (次のコード例を参照)。
スタイル・シート内の Interactor レンダラーとデフォルト・インタラクター
SDM {
   Interactor : true ;
}
Interactor {
   interactor : "MyDefaultInteractor" ;
}