既存のクラス
Atom、Bond および Molecule をダイアグラム・コンポーネントに接続するには、カスタム SDM モデルを作成する必要があります。
既にグラフのノードとリンクを表す JavaBeans™
(Atom クラスと Bond クラス) があるため、最も簡単な解決策は、 IlvJavaBeanSDMModel のサブクラスを作成することです。
このサブクラスを、MoleculeModel と呼びます。以下のコード例は、
MoleculeModel クラスを示しています。
public class MoleculeModel extends IlvJavaBeanSDMModel
{
このクラスは、1 つの分子を表しており、次のように Molecule クラスのインスタンスを保管することができます。
private Molecule molecule;
コンストラクターは、分子をパラメーターとして受け取ります。また、コンストラクターは、モデルを初期化して、ノード ID を保持する Bean プロパティーと、リンク終端を保持する Bean プロパティーを認識する必要があります。
以下のコード例は、コンストラクターを示しています。
public MoleculeModel(Molecule molecule)
{
this.molecule = molecule;
setIDProperty("id");
setFromProperty("firstAtom");
setToProperty("secondAtom");
}
setIDProperty の呼び出しは、スーパークラス
IlvJavaBeanSDMModel に、(Atom クラスの setId メソッドと getId メソッドを介して)
id プロパティーを使用すればノードの ID を設定および取得できることを伝えます。
setFromProperty および setToProperty の呼び出しは、スーパークラスにリンクの 2 つの終了ノードを表すプロパティーを伝えます。
例えば、リンク (Bond インスタンス) のソース・ノードを取得するために
モデルは Bond インスタンスに対して getFirstAtom を呼び出します。モデルは、グラフのすべてのノードとリンク、すなわち、分子の
Atom オブジェクトと Bond オブジェクトを取得する必要があります。
以下のコード例は、オブジェクトを取得する
getObjects メソッドを示しています。
public Enumeration getObjects()
{
Vector v = new Vector();
Atom[] atoms = molecule.getAtoms();
for (int i = 0; i < atoms.length; i++) {
v.add(atoms[i]);
}
Bond[] bonds = molecule.getBonds();
for (int i = 0; i < bonds.length; i++) {
v.add(bonds[i]);
}
return v.elements();
}
モデルは、ノードとリンクを区別できる必要があります。
以下のコード例は、
Bond オブジェクトの場合は true を、Atom オブジェクトの場合は false を返す、isLinks メソッドを示しています。
public boolean isLink(Object obj)
{
return obj instanceof Bond;
}
}