基本的に、アプレットは、Web ブラウザー内で実行される Java™
アプリケーション (リッチ・クライアント) です。
アプレットとアプリケーションの顕著な違いは、主に以下のとおりです。
- アプレットは、同じ種類のトップレベル・コンテナー (例えば、
JFrame
など) を含みません。 メイン・ウィンドウの作成は Java コードの担当ではなく、アプレットは、提供されているContentPane
の範囲内で稼働する必要があります。 - アプレットのコードは、通常、リモート Web サイトからダウンロードされた Web ページによって起動され、オンデマンドで実行されます。
- アプリケーションが署名されている場合、あるいは、Java セキュリティー・ポリシーが拡張されている場合を除いて、アプレットのローカル・リソース (例えば、ファイル、プリンターなど) へのアクセスは制限されています。 このため、セキュリティー例外の対応には特別な注意を必要とします。
- ほとんどの場合、アプレット・クラスとリソースは、JAR ファイルとしてパッケージ化される必要があり、イメージやリソース・ファイルなどのデータにまったく問題なくアクセスできる必要があります。
他の Java プログラムと同様、JViews アプリケーションはパッケージングおよびアプレットとしての使用には特別な注意が必要です。
できれば、予めアプレットまたはアプリケーションを管理できるようになっている
IlvDiagrammerApplication
クラスを使用することを推奨します。
JViews Diagrammer 配布で使用可能なほとんどのサンプルは、アプレットまたはアプリケーションとして透過的に動作するようにパッケージされています。
IlvDiagrammer
などの低レベル・コンテナーを使用する場合、
トップレベルのコンテナーとの統合に十分な注意を払う必要が出てきます。
アプレットの作成
IlvDiagrammer インスタンスとその関連 Bean は、Swing アプリケーションで使用するのとまったく同じ方法で、アプレットで使用することができます。
ただ 1 つの制約は、アプレットの制限されたアクセス権です。例えば、アプレットからのデータ・ファイルを保存することはできません。
IlvDiagrammerApplication クラスは、HTML applet タグで直接使用できるように Swing
JApplet
クラスを拡張します。
コマンド行パラメーターをアプレット・パラメーターとして受け渡すことができます。パラメーターの名前は、接頭辞の "-" 以外は同じです。
アプレット・アプリケーションの例は、ディレクトリー <installdir>/jviews-diagrammer89/codefragments/applet にある、アプレット・サンプルを参照してください。