複合グラフィックの概要

JViews Framework では、複合グラフィックを使用して、単一オブジェクト内のグラフィック・オブジェクトを関連付けることができます。
複合グラフィックは、 IlvGraphic オブジェクトを組み合わせてさらに複雑なオブジェクトを単純グラフィックに基づいて構築するためのクラスのセットです。グラフィック・セットとは異なり (「グループ」を参照)、複合グラフィックにはレイアウトおよび添付機能が備わっています。
複合グラフィック・オブジェクトは、子グラフィックおよびレイアウト・マネージャー・オブジェクトから構築されています。レイアウト・マネージャーには、3 つのクラスがあります。 IlvAttachmentLayout, IlvCenteredLayout、および IlvStackerLayout. 各子グラフィックは、グラフィック・オブジェクトであり、基本 IlvGraphic または IlvCompositeGraphic とすることができます。
複合グラフィックの API は、次のクラスに基づいています。
  • IlvCompositeGraphic:。このクラスは、IlvGraphic サブクラスのセットを保持します。このクラスは、IlvGraphic オブジェクトから構成されます。
  • IlvLayoutManager サブクラス: IlvAttachmentLayoutIlvCenteredLayout、およびIlvStackerLayout。これらのクラスは、グラフィックの配置を担当します (詳細は、「複合グラフィックの作成」を参照)。
複合グラフィックのクラス階層」は、これらのクラス間の関係を示しています。
graphs_7_1.png
複合グラフィックのクラス階層
複合グラフィックの作成」のステップに従うと、「複合グラフィックの作成: 最終結果」で表示されているような複合グラフィックを取得します。
compgraphresult.png
複合グラフィックの作成: 最終結果
このグラフィックは、JViews Framework に用意されている既存のグラフィックを再利用するだけで構成できます。さらに、複合グラフィックは再帰的です。つまり、複合グラフィックは、他の複合グラフィックから構成されていることがあります。例えば「複合グラフィックの作成: 最終結果」では、バルーン・オブジェクトおよび 3 つの矩形は自身が複合グラフィックです。