オブジェクト・インタラクター

オブジェクトに特定の振る舞いを関連付けする場合は、オブジェクト・インタラクター (クラス IlvObjectInteractor とそのサブクラス) を使用できます。イベントをビュー・インタラクターに関連していないマネージャー・ビューで受け取る場合、マネージャーは付加したオブジェクト・インタラクターを呼び出すことによって、オブジェクトにそれを送信します。イベント位置にオブジェクトが存在し、このオブジェクトがオブジェクト・インタラクターに接続されている場合は、マネージャーはそのインタラクターにイベントを送信します。インタラクターがこのイベントを管理していないか、状況が当てはまらない場合は、マネージャーはアクセラレーターによってイベントを処理します。
IlvObjectInteractor インスタンスを作成し、IlvGraphic メソッド setObjectInteractor を使用してオブジェクトまたはオブジェクトのセットに連結できます。この連結が起こるとすぐに、オブジェクトはユーザー・イベントを受け取り、それを処理します。したがって、これらのイベントを管理するのはオブジェクト自体ではなくインタラクターです。
オブジェクト・インタラクターの照会、設定、削除は、IlvGraphic インスタンスの次のメソッドを呼び出して実行できます。
IlvObjectInteractor getObjectInteractor()  
void setObjectInteractor(IlvObjectInteractor interactor)  
IlvObjectInteractor のインスタンスは、複数のグラフィック・オブジェクトで共有できます。そのため、大量のグラフィック・オブジェクト上での同じインタラクションの処理に必要なメモリー量を削減できます。同じオブジェクト・インタラクター・インスタンスを共有する場合は、new を使用してインタラクターを作成しないでください。クラス IlvObjectInteractorGet メソッドを使用してください。