マネージャーのレイヤー

レイヤーは、マネージャー内のグラフィック・オブジェクトの格納場所です。グラフィック・オブジェクトと同様、各レイヤーは単一のマネージャーに対して固有なもので、当該マネージャーのみが制御できます。
グラフィック・オブジェクトをレイヤーに保存するときは、複数レイヤー全体でその位置を示します。複数レイヤーに保存されているグラフィック・オブジェクトを表示するときには、レイヤーの内容を 1 つまたは複数のビューに表示し、各ビューは同一の専用マネージャーが制御します。
さまざまなメソッドを使用して、レイヤーまたはレイヤーにあるオブジェクトの操作ができます。再描画をするときは、番号 N のレイヤーは番号が N-1 からゼロのレイヤーの前に配置されます。
レイヤーの概念の基底にあるのは、レイヤーに格納されビューに表示されるグラフィック・オブジェクトの間における視覚的な階層の概念です。通常、Rogue Wave JViews プログラムの陰影または背景として使用されるオブジェクトなどのように、より静的な性質のグラフィック・オブジェクトは、マネージャーの低位レイヤーに配置する必要があります。ユーザーと対話するオブジェクトのように動的な性質のグラフィック・オブジェクトは、通常、非表示にならないように上位レイヤーに配置される必要があります。