アクセシビリティー対応アプリケーションでの色の使用

全人口の 5% から 10% の人に「色覚異常」といわれる色覚障害があります。 ほとんどの人はある程度まで色を識別できますが、すべての人が同じように色を識別するわけではありません。 例えば、第 1 色覚異常者は赤色が見えにくく、第 2 色覚異常者は緑色が見えにくく、第 3 色覚異常者は青色が見えにくいのです。 重要なアプリケーションではある種の色配合を避ける必要があります。すべての人がその色配合を見分けられるとは限らないからです。 このような色覚異常ユーザーに対しては、「カラー・ピッキング」として知られている技法を使用する必要があります。この技法は、色覚異常ユーザーが区別できない色を意図的に回避するものです。 特に、ダイアグラムやチャートで一組の色を使用するとき、赤緑色覚異常ユーザーに対しては、同じ図内で赤と緑を使用しないようにしてください。ただし、青からの黄までの範囲内の色は使用することができます。 青黄色覚異常ユーザーに対して図内で青と黄を使用することについても同じことがいえます。
アクセシビリティー対応のアプリケーションでは、色を使用して表される情報が他の方法でも表されます。 したがって、使用される色は冗長になり、このような色は「冗長色」として知られています。 例えば、ダイアグラムやチャートで表されるデータが、さらに表内のテキストとして表されることがあります。 グラフィック・オブジェクトは、さらに、特定の形状として表されたり、代替カラー・スキームを使用して表されたりすることがあるので、色が項目を区別する唯一の方法ではありません。
JViews Framework のアクセシビリティー機能を説明するサンプルが <installdir>/jviews-frameworkxx/samples/accessibility にあります。