IlvManagerPrintableDocument クラス

JViews Framework は、汎用 IlvPrintableDocument クラスのサブクラスであるドキュメント・クラス IlvManagerPrintableDocument を提供します。 IlvManagerPrintableDocument クラスは、マネージャーの内容を複数ページに印刷するための専用クラスです。
IlvManagerPrintableDocument クラスを使用したときは、ページを作成してドキュメントに挿入する必要はありません。 ドキュメント用に指定したパラメーターに従って、このクラスがページを作成してくれます。
IlvManagerPrintableDocument クラスを使用すると、スーパークラス IlvPrintableDocument で定義されている汎用パラメーター (ドキュメントの名前と作成者、ページ書式、ヘッダーとフッター、ページ順序など) のほかに、以下のオプションを指定することができます。
  • ページ数
  • 印刷するマネージャーの領域
  • 印刷に使用するズーム・レベル
次のコードは、マネージャーの領域 (0,0,500,500) を 5 つの列に印刷する IlvManagerPrintableDocument のインスタンスを作成します。
IlvManagerPrintableDocument document = new IlvPrintableManagerDocument 
                                       ("My Document", view);
document.setColumnCount(5);
document.setPrintArea(new IlvRect(0,0,500,500));

ページ数

ページ数は、次のようにして指定する行数と列数によって決定されます。
  • 行数を指定すると、ドキュメントは印刷対象領域をすべて含めるために必要な列数を計算します。
  • 行数と列数の両方を指定すると、ドキュメント・クラスは、最小ページ数を算出するのに行数を使用するか列数を使用するかを選択します。
マネージャーを 1 ページに印刷するには、行数も列数も 1 に設定します。

印刷対象領域

印刷するマネージャーの領域は、setPrintArea および getPrintArea メソッドによって指定されます。 印刷領域が指定されていないと、印刷される領域はマネージャーの全領域となります。 印刷対象領域をマネージャーの全領域にリセットするには、次のメソッドを呼び出します。
document.setPrintArea(null);

印刷用のズーム・レベル

ズーム・レベルが異なると、マネージャーの内容もグラフィカルに異なることがあります。特に、マネージャーにズーム不可オブジェクトが含まれているときがそうです。 したがって、マネージャーを印刷するときに、印刷用のズーム・レベルを指定しなければならないことがあります。 デフォルトでは、マネージャーの内容は、恒等アフィン変換 (つまり、ズーム・レベル 1) を使用して印刷されます。