リンク形状ポリシーのパラメーター

グラファーはネストされる場合があります。この場合、さまざまなサブグラファーのリンクが互いに交差する可能性があります。したがって、交差を計算するには、入れ子サブグラファーの完全な全探索が必要になります。グラファーがネストされていない場合、またはさまざまなサブグラファーのリンクの交差をトンネルまたはブリッジとして表示しないようにする場合、リンク形状ポリシーのネスト全探索を無効にするほうが効果的です。これにより、交差の計算にも時間がかからなくなります。
ネスト全探索を無効にするには、以下を呼び出します。
crossingPolicy.setNestingTraversal(false);
ネスト全探索は、デフォルトでは有効になっています。
入れ子グラファー内のすべての交差リンク形状ポリシーのネスト全探索を有効または無効にするには、以下を呼び出すと効果的です。
IlvCrossingLinkShapePolicy.SetNestingTraversal(grapher, flag, traverse, 
redraw);
traverse パラメーターが true に設定されている場合、このメソッドは、すべてのサブグラファーのすべてのリンクで繰り返し、リンクのすべての交差形状ポリシーでフラグを設定します。redraw パラメーターが true に設定されている場合、後で再描画が自動的に実行されます。
トンネル交差およびブリッジ交差形状は、水平方向または垂直方向とすることができます。水平方向を有効にするには、以下を呼び出します。
crossingPolicy.setHorizontalPreferred(true);
垂直方向を有効にするには、以下を呼び出します。
crossingPolicy.setHorizontalPreferred(false);
水平方向がデフォルトです。
HorizTunnelCrossing.gif
VertiTunnelCrossing.gif
交差方向: 水平および垂直
交差リンクは、すべてのリンク交差が同じである場合にのみ優れた外観になります。これは、すべてのリンク形状が同じ形状ポリシーを共有するようにすると実現できます。あるいは、グラファーに対して次のメソッドを呼び出しても実現できます。
IlvCrossingLinkShapePolicy.SetHorizontalPreferred(grapher, flag, traverse, 
redraw);
traverse パラメーターが true である場合、全ての入れ子サブグラファーにある全リンクの全交差形状ポリシーに同じ設定が適用されます。設定を変更すると、リンクの形状が変わります。したがってリンクの再描画が必要になる場合があります。redraw パラメーターが true に設定されている場合、再描画は自動的に実行されます。