JViews JSF アプリケーションのスタートアップのセクションで JViews JSF アプリケーションを短時間で作成できることを確認済みです。Rapid Application Development (RAD) は、JViews JSF コンポーネントの主な利点です。JSF コンポーネントは、高レベルの JViews Web アプリケーション開発手法と考えることができます。
JViews JSF コンポーネントは、低レベルの JViews JavaScript ライブラリーをベースにしています。
こうした JavaScript ライブラリーは、JSF なしで JViews Web アプリケーションを作成するために設計されています。これらの JViews JavaScript ライブラリーは、JSF が公開される何年も前に実装されていました。
JViews JavaScript ライブラリーは、JViews サーブレットと通信し、チャート、ダイアグラム、ガント・チャートなどの JViews グラフィック・ビューを Web ブラウザーで表示できる 1 セットの JavaScript クラスから構成されます。JViews JSF アプリケーションとこれらを区別するために、直接に JViews JavaScript ライブラリーに基づいて開発された JViews Web アプリケーションのことを JViews JavaScript アプリケーションと呼びます。
以上に述べたように、JSF は、JViews Web アプリケーションを開発するための高レベルの RAD 手法です。JViews JSF レンダラーが開発者に代わって正しい JavaScript コードを生成してくれるからです。一方 JViews JavaScript アプリケーションの開発者は、Web ブラウザーで JViews グラフィック・ビューが表示されるようにするために、JavaScript の大量のコーディングを手動で行う必要があります。
JViews JSF アプリケーションと JViews JavaScript アプリケーションの使用範囲は次のように異なります。
- JViews JSF テクノロジーは RAD 手法です。JSF アプリケーションのほうが JavaScript アプリケーションよりも短時間で開発できます。JSF テクノロジーに習熟していて、JSF が Web アプリケーションで使用される主要テクノロジーである場合、引き続き JSF を使用できます。
- JViews JSF アプリケーションおよび JViews JavaScript アプリケーションは、JSF アプリケーションとほぼ同じパフォーマンスがあります。JSF アプリケーションは、始動が少し遅くなることがあります。また適切にコーディングされた JavaScript コードではパフォーマンスが良くなるということも真実です。しかしこれを決定要因とはしないでください。
- JViews JavaScript テクノロジーのほうが JSF よりも使用範囲が広くなります。JViews JSF アプリケーションは JViews JavaScript アプリケーションでもあるためです。JViews JavaScript テクノロジーは、技術上または政策上の理由から JSF が推奨されない場合に使用できます。
- JViews JavaScript アプリケーションは JSF 関連の JAR を必要としないので、配布するのにより柔軟性があります。JViews JavaScript ライブラリーは、Dojo などのサード・パーティー JavaScript ライブラリーとよりうまく相互運用できます。