IlvRasterProperties クラスは、並べて表示させるラスター・イメージと表示させるイメージに関する情報を集めます。この情報は、以下を構成します。
- ラスター境界 (選択された座標系と整合)。
- ピクセル密度 (ほとんどの場合、これはイメージ・サイズと各方向のピクセル数の割合)。
- ラスターのブロック数、およびブロックの行と列のピクセル数(通常は 1)。
- ブロックの行と列のピクセル順。
- ラスターのターゲット・タイルが採用すべきサイズ。
- ラスターが両方向に持つピクセル数。
- 透明ピクセル値 (該当する場合)。
- イメージで使用する
ColorModel。
ラスター・プロパティーを作成してセットアップするには、例えば次のように記述します。
IlvAdjustableDelegateColorModel csm=new IlvAdjustableDelegateColorModel(myColorModel); IlvRasterProperties p=new IlvRasterProperties(csm); p.setX(xmin); p.setY(ymax); p.setWidth(xmax-xmin); p.setHeight(ymin-ymax); p.setColumnPixelCount(nbCols); p.setLinePixelCount(nbRows); p.setTransparentColorIndex(noDataValue); p.setHorizontalPixelDensity(p.getWidth() / p.getColumnPixelCount()); p.setVerticalPixelDensity(p.getHeight() / p.getLinePixelCount());
上記の例では、 IlvAdjustableDelegateColorModel は、明るさ、鮮やかさ、およびコントラストの設定をユーザーに提供するために必要です。
変数
xmin/xmax および ymin/ymax がラジアンで表される経度および緯度で、付加されている座標系が IlvGeographicCoordinateSystem である場合、リーダーは WGS84 変換を使用してこれらのラスター・プロパティーと整合させます。 IlvCoordinateTransformation.CreateTransformation(
IlvGeographicCoordinateSystem.KERNEL,
IlvGeographicCoordinateSystem.WGS84).getTransform();