IlvRasterAbstractReader クラスには、ラスター・イメージ形式のすべてのリーダーのメソッドが含まれています。表示させるイメージを並べて表示させるためのビルトインのタイリング・メカニズムを含んでいます。
地理参照済みイメージの一覧
IlvRasterAbstractReader
クラスは、地理参照イメージのインデックス化された一覧を扱う抽象クラスです。各イメージは 2 つのオブジェクトから構成されます。- IlvRasterMappedBuffer によって管理されるラスター・データ (ピクセル表値)。
- IlvRasterProperties に保存されるラスター・プロパティー (色モデル、サイズ、位置など)。
サブクラスは、
IlvRasterProperties
と IlvRasterMappedBuffer の両方を作成するメソッド (addImage
と呼ばれることが多い) を提供し、addRaster
メソッドを使用してこれらを一覧に追加します。投影の変換
IlvRasterAbstractReader は、オリジナル・ラスターの投影とこのビューで使用する投影を必要とします。これらから、読み込むタイルで可視のすべてのピクセルを動的に (オンデマンドで) 計算することができます。サブクラスは、オリジナル・データが保存される座標系を提供するために、 getInternalTransformation を実装する必要があります。 getLowerRightCorner および getUpperLeftCorner メソッドは、 IlvRasterProperties 境界を返すので、これらの境界は同じ座標系で指定する必要があります。
イメージ・メタデータ
イメージ・メタデータ・サブクラスは、各イメージに付加されている IlvFeatureAttributeProperty を提供するために getProperties メソッドも実装する必要があります。