記号は、グラフィック要素、パラメーター、条件、およびベクトルまたはビットマップ・イメージで構成されます。
各グラフィック要素には、そのルック・アンド・フィールを定義する属性があります。
記号は、 IlvPaletteSymbol クラスによって定義されます。このクラスが記号を定義します。これには、CSS が GUI アプリケーションで記号のインスタンスを作成するために必要な情報がすべて含まれます。
![JViews Diagrammer 内の記号パレット・クラス間のクラス関係の UML ダイアグラム。](../../JViews_Diagrammer/usrextdiag/_media/diaext_symbolclasses_default.png)
Rogue Wave JViews Diagrammer で使用可能な記号パレット・クラス
IlvPaletteSymbol
インスタンスには以下が含まれます。
- 記号を記述する CSS。これには、グラフィック要素の定義と記号の状態が含まれます。
- クラス名。これは、CSS のエントリー・ポイントとして機能します。
- 記号パラメーター。
パレット ( IlvPalette) は、
パレット記号 (
IlvPaletteSymbol
) のコレクションです。
パレット記号は、記号の定義を表します。ダイアグラマー・アプリケーション内で同じ定義に基づいた記号のインスタンスが、発生する場合があります。
記号のインスタンスには、記号記述子 ( IlvSymbolDescriptor) があり、これにより、このインスタンスに対応するパレット記号を見つけることができます。
パレット内では、記号がカテゴリー ( IlvPaletteCategory) の階層に整理されます。各パレットには、少なくとも 1 つのルート・カテゴリーがあります。
パレット内の記号は、カテゴリー・パスと記号名により、特定されます。
例えば、
Symbols.Controls.Dial
は、ルート・カテゴリー Symbols のサブカテゴリー Controls 内の Dial 記号に対応しています。
パレット記号の定義の一部は、その記号に定義されるパラメーターを表します。
記号には、記号インスタンスの実パラメーター値に応じて異なる動作または外観を持たせることができます。
パレット記号には、仮パラメーター ( IlvPaletteSymbolParameter) の定義が含まれますが、パラメーターの実際の値は、記号の各インスタンスに
IlvSymbolDescriptor
を使用して照会することができます。
最後に、パレットのコレクションを管理するのが、パレット・マネージャー ( IlvPaletteManager) です。パレット・マネージャーは、ユーザー・ファイル・システムにパレットを動的にロードあるいは保存したい場合にのみ必要です。
ロードする必要のある固定パレットが 1 つのみの場合は、そのパレットをクラスパス上において、アプリケーションのリソースとしてロードするのが便利です。
これについては、次のセクションで説明します。
メモ
現在ロードされているパレットを使用するためには、IlvPaletteManager を Rogue Wave® JViews Diagrammer Designer アプリケーションに接続する必要があります。