リンクの外観の制御

リンクの外観の制御は以下に関係します。
これらの各項目の説明では、図で 3 つの使用可能なカスタマイズを示し、 図の後のコードで、各カスタマイズのスタイル・シート設定を同順で示します。

モード

リンクには、プロパティー mode に関連した 3 つの主外観があります。 最初の外観と 2 つ目の外観については、foreground プロパティーが主色を設定します。
3 つのリンク・モードを示す図。
リンクは垂直に位置合わせされ、すべてのリンクに二重の曲折点が設定されます。
上のリンクと中央のリンクの塗りつぶす色はピンクですが、中央のリンクのボーダーは茶色です。
下のリンクの塗りつぶす色はテクスチャーです。
3 つの使用可能なリンク・モード
基本リンク設定および 3 つの使用可能なモード
link {
        lineWidth   : 10
        foreground  : pink ; 
}

link.top {
        mode     : MODE_UNICOLOR ; 
}

link.center {
        mode     : MODE_GRADIENT ; 
}

link.bottom {
        mode     : MODE_TEXTURE ; 
        texture  : 'file:/home/kaplan/JViews30/\
bin/composer/images/textures/wood2.gif' ; 
}

ボーダーの追加

borderWidth プロパティーが 0 (デフォルト値) より大きい場合には、ボーダーがペイントされます。 デフォルトのボーダー色は黒色であり、その他の 2 つのプロパティーで線のスタイル (例えば、破線) を制御します。
異なるボーダー・プロパティーを指定した 3 つのリンクを示す図。
リンクは垂直に位置合わせされます。すべて塗りつぶす色が緑色で 1 つの二重曲折点があります。
上のリンクのボーダーは赤色の実線で、中央のリンクのボーダーは緑色の破線で、下のリンクのボーダーは黒色です。
3 つの使用可能なリンク・ボーダー
基本リンク・プロパティーおよび 3 つの使用可能なボーダー
link {
        lineWidth   : 10 ; 
        foreground  : 144,238,144 ; 
        endCap      : CAP_BUTT ; 
}

link.top {
        borderWidth   : 4 ; 
        borderUpColor : red ; 
}

link.center {
        borderWidth   : 4 ; 
        borderUpColor : gray ; 
        borderStyle   : 10,5 ; 
}

link.bottom {
        borderWidth : 2 ; 
}
 

各種ボーダー効果

ボーダーには 2 つの色があり、1 つは上端用でもう 1 つは下端用です。
異なる塗りつぶす色とボーダー・プロパティーを指定した 3 つのリンクを示す図。
リンクは垂直に位置合わせされます。すべて 1 つの二重曲折点があり、端が丸くなっています。
上のリンクの塗りつぶす色はピンクで、上端は白色の実線ボーダーであり、下端は黒色の実線ボーダーです。
中央のリンクの塗りつぶす色はオレンジで、上端は白色の破線ボーダーであり、下端は黒色の破線ボーダーです。
下のリンクの塗りつぶす色は緑色で、上端は黄色の実線ボーダーであり、下端は青色の実線ボーダーです。
リンク・ボーダーでの 2 つの色の使用
丸められた 2 色のリンク
link {
        lineWidth       : 10 ; 
        endCap          : CAP_ROUND ; 
        lineJoin        : JOIN_ROUND ;
        borderWidth     : 4 ; 
        borderUpColor   : white ;
        borderDownColor : black ; 
        mode            : MODE_UNICOLOR ; 
}

link.top {
        foreground   : pink ; 
}

link.center {
        foreground   : orange ; 
        borderStyle  : 10,10 ; 
}

link.bottom {
        borderUpColor   : yellow ; 
        borderDownColor : blue ; 
        foreground      : 30, 200, 50 ;
}
 

線 (ストローク) の終端と結合

IlvGeneralLink は、IlvPolylineLinkImage から継承します。デフォルトのストローク・パラメーターは JOIN_MITER および CAP_SQUARE です。 マイター結合は、各リンクの一端を延長して形成するシャープな結合です。 以下の図に示すように、終端キャップおよび結合スタイルを変更できます。
終端と結合スタイルの組み合わせが異なる 3 つのリンクを示す図。
リンクは垂直に位置合わせされます。すべて塗りつぶす色は青色で、黒色の実線ボーダーと 1 つの曲折点を持ちます。
上のリンクの終端と結合は丸くなっており、中央のリンクでは、開いていて切れた終端になっていて、マイター結合が使用されています。
下のリンクでは、四角の終端になっていて、ベベル結合が使用されています。
3 つの使用可能な終端と結合スタイルの組み合わせ
基本リンク・プロパティーおよび 3 つの使用可能な終端と結合の組み合わせ
link {
        lineWidth   : 10 ; 
        foreground  : 154,154,255 ; 
        borderWidth : 2 ; 
}

link.top {
        endCap   : CAP_ROUND ; 
        lineJoin : JOIN_ROUND ; 
}

link.center {
        endCap   : CAP_BUTT   ; 
        lineJoin : JOIN_MITER ; 

}

link.bottom {
        endCap   : CAP_SQUARE ; 
        lineJoin : JOIN_BEVEL ; 
}

曲線

curved プロパティーは複数のリンク・ポイントを使用して、曲線リンクをレンダリングするベジエ関数に情報を渡します。 中間ポイントは、ベジエ計算のパスを示します。2 つのポイントを使用して、標準偏差 (つまり、リンク終端前の 1/4) が適用されます。 curved 値は 0f から 1f の浮動小数点値です。 値 0 は曲線がないこと (デフォルト) を意味し、値 1 は最もシャープな曲線を意味します。 見た目のよい曲線を得るには、値 0.65f を使用します (以下の図を参照)。
塗りつぶす色がピンクの 3 つの曲線リンクを示す図。
リンクは垂直に位置合わせされます。上のリンクでは、終端が丸く、ボーダーが薄い黒色になっています。
中央のリンクは、ボーダーが黒色の一連の小さな矩形から成っており、非常に緩い曲線に続く破線の外観になっています。
下のリンクには、黒色の破線ボーダーがあります。
見た目のよい曲線リンク
3 つの異なる線スタイルでの基本線プロパティーおよび曲線
link {
        lineWidth   : 10 ; 
        endCap      : CAP_ROUND ; 
        lineJoin    : JOIN_ROUND ; 
        foreground  : 255,218,185 ; 
        borderWidth : 2 ; 
        curved      : 0.65 ; 
}

link.top { 
        mode : MODE_UNICOLOR ; 
}

link.center { 
        endCap    : CAP_SQUARE ; 
        lineStyle : 10,20 ; 
}       

link.bottom { 
        borderStyle : 1,10 ; 
        borderWidth : 6 ; 
}       

破線

破線を endCap 値と組み合わせると興味深い効果が得られます。 破線は、lineStyle プロパティーによって制御します。float 型配列として表されます。 配列のエントリーは、破線の不透明セグメントの長さと透明セグメントの長さを交互に示します。 lineStyle 指定はズーミングの影響を受けないので注意してください。
なお、破線指定は、(ここでは示しませんが) borderStyle プロパティーによってオーバーライドされない限り、以下の図に示すように、ボーダーにも適用されます。
黒色の実線ボーダーをそれぞれ備えた 3 つの垂直に位置合わせされた破線リンクを示す図。
上のリンクでは、塗りつぶす色は青色で、1 つの 2 重の曲折点があり、結合は丸くなっています。
終端が丸くなっているため、このリンクの破線セグメントは、完全に分離された小さな円の外観を呈しています。
中央のリンクの塗りつぶす色はオレンジです。
破線セグメントが隣接しているため、丸められた終端により、このリンクの外観は一連の楕円形の形状になっており、結合が丸められた 1 つの二重曲折点の中央近くがよじれています。
3 番目のリンクの塗りつぶす色は赤色で、わずかな曲線を辿っています。このリンクの破線セグメントは、他の 2 つのリンクよりも小さく、数が多くなっています。
終端が切れているため、破線の左と右側にボーダーがなく、このリンクの外観は、接続レールのない線路のセグメントのようになっています。
リンクの破線の 3 つの使用法
基本リンク・プロパティーおよび破線のある 3 つのリンク (1 つは曲線)
link {
        lineWidth   : 10 ; 
        endCap      : CAP_BUTT ; 
        lineJoin    : JOIN_ROUND ; 
        borderWidth : 2 ; 
}

link.top {
        foreground  : #55BEF3  ; 
        lineStyle   : 1,15  ; 
}

link.center { 
        foreground : orange ; 
        lineStyle  : 10,8,20,8 ;  
}       

link.bottom { 
        foreground : red ; 
        mode       : MODE_UNICOLOR ; 
        endCap     : CAP_BUTT ; 
        lineStyle  : 4,4 ; 
        curved     : 0.65 ; 
}