データは、任意の XML 形式で読み込みおよび書き込みを行うことができます。
これを行うには、次の 2 つの解決法があります。
- XSLT 変換を使用して XML 形式を Rogue Wave® JViews Diagrammer の SDM 形式に変換します。
- ユーティリティー・クラス IlvXMLConnector のサブクラスを作成します。
XSLT の使用
XSLT は、Java™
のコーディングを必要としないため、カスタム XML 形式の読み込みおよび書き込み用の最も簡単な解決法です。
カスタム XML 形式の構造が、必要な構造に比較的近い場合に、この解決法は適用しやすくなります。
XSLT に関する資料およびリソースについては、W3C Web サイト
(http://www.w3c.org) を参照してください。
次の手順で行います。
- 2 つの XSLT ファイルを作成します。1 つは XML 文書をカスタム形式から SDM 形式に変換するもの (読み込み用)、もう 1 つは、文書を SDM 形式からカスタム形式に変換するもの (書き込み用) です。
- 2 つの XSLT ファイルを指定して、クラス IlvXSLConnector ( IlvXMLConnector のサブクラス) のインスタンスを作成します。スタイル・シートによってこれを行う場合は、以下の構造を持つルールを追加します。
XMLConnector{ class : "ilog.views.sdm.util.IlvXSLConnector"; inputTemplates : "url(custom2sdm.xsl)"; outputTemplates : "url(sdm2custom.xsl)"; }
ここで、2 つの XSLT ファイルは、custom2sdm.xsl
(読み込み用) とsdm2custom.xsl
(書き込み用) です。
情報の損失がないように、2 つの XSLT ファイルを作成する必要があることに注意してください。すなわち、2 つの変換は、厳密に互いの逆の変換になっている必要があります。
カスタム XML 形式に、Rogue Wave JViews Diagrammer の目的には有効でない情報が含まれている場合、あるいは、簡単に変換できない情報が含まれている場合、その情報をメタデータとして保管することができます (「Designer の使用」の『XML データ・ファイルのメタデータ』を参照してください)。
変換を 1 つのみ指定することができます。例えば、カスタム XML ファイルのみを読み込むが、変更や書き戻しはしない場合には、入力テンプレート・ファイルのみを指定することができます。
XML コネクターのサブクラス作成
カスタム XML 形式と SDM 形式の間の XSLT 変換が、多くはその構造が違い過ぎる、および XSLT 言語では変換の実装ができないという理由から、作成できない場合があります。
そのような場合は、次の手順で行います。
- IlvXMLConnector のサブクラスを作成します。
- 以下の構造を持つルールを書いて、スタイル・シートにカスタム XML コネクターのインスタンスを作成します。
XMLConnector{ class : "my.package.MyConnector"; }