SDM エンジンでは、レンダリング・プロセスは CSS スタイル・シートによって制御されます。この CSS スタイル・シートを使用して、個々のデータ・オブジェクトをグラファーにどのように表示するかを SDM エンジンに指示することができます。
データ・モデルが読み込まれると、SDM エンジンがそれをチェックし、グラファー内でデータ・モデルによって定義されたノードとリンクを表すグラフィック・オブジェクトを作成します。データ・モデルにおけるオブジェクトの状態が変更されると、SDM エンジンは、変更されたデータ・オブジェクトを表すグラフィック・オブジェクトを更新します。オブジェクト状態は、外部アプリケーション・イベントが原因で変わることもあれば、ユーザーがオブジェクト・プロパティーを直接編集した後で変わることもあります。
プロパティーとはグラフィック・オブジェクトの特性のことで、この特性には名前が付いていて、値を割り当てることができます。
モデル・プロパティーを変更する一方でパフォーマンスを向上させるには、レンダリング完了モードを無効にします。
これは、リンク・レイアウトなどのポストプロセッシングを行うレンダラーに対して特に有用です。
次のコード例は、SDM エンジンでレンダリング完了モードを無効にする方法を示しています。
IlvSDMEngine e = dashDiag.getEngine(); int old = e.getRenderingDoneMode(); try { e.setRenderingDoneMode(e.NEVER); // modify model here, without set adjusting ... } finally { e.setRenderingDoneMode(old); }
メモ
レンダリング完了モードを
IlvSDMEngine.NEVER
に設定すると、グラフィックのカスタマイズが防止されなくなります。