Designer は、グラフィカル・アプリケーションで使用するダイアグラム・コンポーネントのスタイリングに便利なビジュアル環境を提供します。出力はプロジェクト形式で、各プロジェクトは
1 つのプロジェクト・ファイルと、関連付けられた
1 つのスタイル・シート
(.css ファイル)
で構成されます。まずは、Designer
でスタイリングを開始することをお勧めします。
Designer で提供される例では、記号を使用しています。また、一般ノードや複合グラフィックが含まれるレガシー・ダイアグラムを
Designer で開いて、それらのスタイルを変更または設定することもできます。
一般ノードはより単純なオブジェクトです。一般ノードのカスタマイズは簡単な上、迅速に表示できるため、グラフィックの多いダイアグラムの場合に特に便利です。
Java™
API では、Java
用 CSS のスタイル・シートを、記号、複合グラフィック、一般ノード、一般リンクに適用できます。ダイアグラムを表示するために、プロジェクト・ファイルを読み込むことができます。
ただし、本リリースでは、API
で使用できるすべての調整が、Designer
でアクティブになっているわけではありません。主な制限は以下のとおりです。
- インタラクター: 定義済みのものに限り使用可能
- レンダラー: 定義済みのものに限り使用可能
- スタイル・ルール: 親の子オブジェクト条件には対応していない
以下の項目について、Java
API と一緒に Designer を使用するかどうかを決定します。
- カスタム・データ・モデル
- カスタム・インタラクション
- カスタム・レンダリング
- 高度なグラフィック・オブジェクト
- カスタム印刷
データが JDBC によって接続できないか、フラット・ファイルまたは
XML でない場合は、ダイアグラム・コンポーネントの作成を開始する前に、Java
API を使用してカスタム・データ・モデルを定義する必要があります。
Designer での作成サイクル完了後に、Designer
では使用できないインタラクションまたはレンダリングが必要になった場合は、直接
Java API を使用してそれらを行うことができます。
また、Designer では使用できない高度なグラフィック・オブジェクトが必要な場合は、JViews Framework の Java API で独自のグラフィック・オブジェクトを記述できます。ただし、これらを
Designer の「スタイリング・カスタマイザー」でカスタマイズすることはできません。
ダイアグラム・コンポーネントで使用可能なページや範囲の機能を超える、特殊な印刷機能が必要になった場合は、Java
API でコーディングすることも可能です。