IlvManager
クラスでは、
入れ子マネージャーの階層におけるオブジェクトの選択状況の照会を実行することができ、
同じマネージャーの階層における選択イベントを受け取るメソッドを提供しています。入れ子マネージャーの選択メソッド
IlvManager オブジェクトを使用すると、そこに含まれるオブジェクトを選択できます。オブジェクト選択の詳細については、「マネージャーでの選択」を参照してください。マネージャーが他のマネージャーを含むときは、
IlvManager
の同じメソッド ( setSelected) を使用して、入れ子マネージャーにあるオブジェクトを選択することができます。入れ子マネージャーの階層の選択メソッド
次のメソッドを使用すると、入れ子マネージャーの階層にある特定の選択ケースを処理できます。
void selectAll(boolean traverse, boolean redraw)
このメソッドは、走査パラメーターが
true
の場合、マネージャー内のすべてのオブジェクトと入れ子マネージャー内のすべてのオブジェクトも選択します。void deSelectAll(boolean traverse,boolean redraw)
このメソッドでは、走査パラメーターが
true
の場合、マネージャー内のすべての選択されたオブジェクトと入れ子マネージャー内のすべての選択されたオブジェクトも選択解除します。IlvGraphicEnumeration getSelectedObjects(boolean traverse)
このメソッドでは、走査パラメーターが true に設定されている場合、
このマネージャーと入れ子マネージャー内の選択されているすべてのオブジェクトが含まれる列挙を返します。
int getSelectedObjectsCount(boolean traverse)
このメソッドでは、走査パラメーターが
true
に設定されている場合、このマネージャーと入れ子マネージャー内の選択されているオブジェクト数を返します。void deleteSelections(boolean redraw, boolean traverse, boolean redraw)
このメソッドでは、走査パラメーターが
true
の場合、マネージャー内の選択されているオブジェクトと入れ子マネージャー内の選択されているオブジェクトも削除します。IlvSelection getSelection(IlvPoint p, IlvManagerView view, boolean traverse)
このメソッドは指定ポイント下にある選択オブジェクトを返します。このメソッドでは、走査パラメーターが
true
に設定されている場合、入れ子マネージャー内の選択オブジェクトを検索します。選択イベント
グラフィック・オブジェクトが選択または選択解除されると、マネージャーは選択イベントを実行します。詳細については、「マネージャーの選択リスナー」を参照してください。
次のメソッドを使用して選択リスナーをマネージャーに登録できます。
void addManagerSelectionListener(ManagerSelectionListener listener)
リスナーは、リスナーが登録されているマネージャーで行われる選択と選択解除に対する選択イベントのみを受け取ります。
入れ子マネージャーの階層全体で行われる選択を受け取るために、
IlvManager
クラスでは次のメソッドを提供しています。void addManagerTreeSelectionListener(ManagerSelectionListener listener)
void removeManagerTreeSelectionListener(ManagerSelectionListener listener)
これらのメソッドを使用して選択リスナーを登録すると、このマネージャーの階層のサブマネージャーであるマネージャーからオブジェクトが選択/選択解除された場合に、リスナーはイベントを受け取ります。
階層の上位レベル・マネージャーに配置されたリスナーは、その階層の選択イベントをすべて受け取ります。イベントを送ったサブマネージャーを特定するには、そのイベントに対してメソッド
getManager
を使用できます。そのイベントは、クラス ManagerSelectionChangedEvent のインスタンスであり、そのメソッドを含みます。IlvManager getManager()