環境変数


以下の環境変数を設定(通常値を選びません)することができます。演算はある程度環境変数に影響されます。環境変数は一般に演算に問題があるときにのみ設定されるべきです。コマンドを使用した結果のすぐ返されるqacli環境では処理に関連する変数の使用のほうが有用でしょう。グラフィックツールを使用しているときまたは、時間のかかる解析、検分、レポート作成などに環境変数を使用しても違いは顕著ではないでしょう。設定の詳細については環境変数の設定を参照してください。

古い環境変数の形式 'HELIX_QAC_xxx' は引き続き使用が可能です。変数が古い形式と新しい形式、両方設定されている場合、'QAC_xxx' が優先されます。'HELIX_QAC_xxx' 変数のルックアップを削除する予定はありませんが、新しく環境変数を設定する場合には 'QAC_xxx' 形式を使用してください。

QAC_AUTOCCT_DISABLE_ISYSTEM_FIX

フォルダに-isystemフラグおよび、-Iフラグ両方が含まれていると、-Iフラグは削除されます。この機能が問題になる場合、この環境変数の設定により無効化することができます。

QAC_BAZEL_ARGUMENTS

BAZEL同期方法は正しく機能するために追加のパラメータが必要になる可能性のある  bazel aquery コマンドを実行します。この環境変数は同期に必要な追加のパラメータを指定し、使用することを可能にします。例えば、prod 設定を選択するためには
 --config=prod を設定します。

QAC_BAZEL_INCLUDE_DEPENDENCIES

デフォルトでBAZEL同期は同期処理から従属性を除外しますが、この環境変数を設定することで、同期処理を実行するときに従属性をインクルードすることができます。

QAC_COUT

これを有効にするとNONE、INFO、ERROR、DEBUG、TRACEの何れかが要請されたレベルのログ情報をコンソールに送ります。同じ情報が、ログファイルへも送られます。

QAC_DISABLE_APP_COPY

すべてのPerforce QACコマンドの起動時(qacli、 qaguiなど)に、ソフトウェアは'app'フォルダ内のすべての変更されたファイルをチェックし、インストレーションディレクトリからローカルのユーザデータの保存先へコピーしますが、この変数を設定すると、このチェック、コピー機能が無効になります。

QAC_DISABLE_CCT_CHECKS

旧バージョンのPerforce QACには有効なCCTヘッダをチェックする機能がありませんでした。今バージョンではCCTヘッダがチェックされるようになったので、以前には問題なく読み込まれていたCCTが読み込まれない可能性があります。読み込み時のCCTチェックを無効にするためには、この変数を設定します。

QAC_DISABLE_CONFIG_COPY

起動時にPerforce QACのコマンドを入力したときに(例えばqacli、qagui )ソフトウェアはすべての変更の加えられたconfigフォルダのファイルをチェックし、インストレーションディレクトリからローカルのユーザデータの保存先へコピーします。この変数を設定すると、このチェック、コピー機能が無効になります。

QAC_DISABLE_DEPRECATED

デフォルトで、qacli は stderr にメッセージを出力し、ユーザに非推奨になったqacli コマンドを使用していることを警告します。可能な場合、代わりのコマンドを提案します。このメッセージを無効にするには、この環境変数に任意の値を設定してください。

QAC_DISABLE_SAMPLE_COPY

これを設定すると、Perforce QACコマンドの起動時(qacli、qagui など)に、ソフトウェアはすべての変更されたサンプルプロジェクトをチェックし、インストレーションディレクトリからローカルのユーザデータの保存先へコピーします。 この変数を設定すると、このチェック、コピー機能が無効になります。

QAC_DISABLE_SCHEMA_CHECKS

これを設定するとすべてのスキーマチェック(主としてACF、RCF、prqaproject.xml)が無効になります。不適格なXMLファイルは検知されず、不正確/不完全なデータが読み込まれます。使用するXMLファイルが予めチェックされており、正確であるときのみ環境変数を使用してください。

QAC_DISABLE_VERSION_LOGGING

いかなる値に設定しても、Perforce QACが解析に使用したすべてのコンポーネントのバージョンをログファイルに記録するのを止めます。

QAC_ENABLE_BROADCAST

これを任意の値に設定すると、ローカルサブネットでライセンスサーバが検索されます(どのライセンスサーバも設定されたアドレスで見つからなかった場合)。

QAC_EXPAND_DRIVES

ファイルがWindowsの仮想ドライブにあるときには、デフォルトではパスは仮想ドライブには拡張されません。

パスを最大限に拡張するためには、この環境変数に任意の値を設定してください。

QAC_FAIL_DEPRECATED

デフォルトで、qacli は stderr にメッセージを出力し、ユーザに非推奨になったqacli コマンドを使用していることを警告しますが、通常通り完了します。 この環境変数に値を設定することで、非推奨になったコマンドにぶつかったときに、qacli を強制的に失敗(リターンコード 1:コマンドライン構文解析エラー)させることができます

QAC_IGNORE_CONFIG_ISSUES

デフォルトでは、プロジェクトの解析設定ファイル(ACF)の無効なエントリがあるとエラーメッセージが発せられ、プロジェクトがロードできなくなります。ACFの設定を設定エラーを無視する以前の動作に戻すには、この環境変数に任意の値を設定します。

QAC_LEGACY_NAMES

デフォルトで、レポートでより判読しやすいC++関数パラメータおよび、いくつかの関数名が使用されます。例えば、パラメータ"int x" "int" と表示されます。この環境変数が他の変数に設定されていると、古い形式が使用され
"int x" ", ni" と表示されます。

QAC_LTOKEN

この環境変数は非推奨になり使用できなくなりました。

QAC_MEMORY_LOWER

これを設定すると、メモリ使用量が設定した閾値を下回ったときに、保留になっていたタスクが解析されます。 変数を設定しない場合、QAC_MEMORY_UPPERの変数が使用されます。

QAC_MEMORY_UPPER

これを設定するとPerforce QACは使用中のシステムにおけるメモリの使用量の割合を検出します。 変数は、タスクが使用するメモリの上限より上の閾値に設定します。 タスクはメモリ使用量が QAC_MEMORY_LOWER を下回るまで、保留の状態になります。

変数には、float および、integerの値が使用可能です。 例:61.50 (最大値 100) デフォルトでは閾値は設定されていません。

QAC_MIN_OUTPUT_DIR

デフォルトで、出力ディレクトリの階層はソースディレクトリのツリー構造を反映しますが、Windowsシステムでは最大限の文字数が260であるため、解析中の障害の原因となる可能性があります。 この環境変数を設定するとディレクトリの階層がフラット化され260文字制限に違反する可能性を削減します。

出力は親ディレクトリから継承された名前をもち、パスのハッシュ化
(例: "src-956e645e4e0591b2cafa")されたサブディレクトリに生成されるようになりました。 これにより、パスの長さを最小限に抑える一方重複するファイルがないことを確実にすることが可能になりました。

この環境変数を設定するときには作業の間一貫して指定しておく必要があります。例えば、解析の前にこの環境変数を設定し、その後解除してプロジェクトを表示するとプロジェクトは期限切れである(解析の出力が想定された場所にないため)と表示されます。

QAC_NO_LICENSE_CHECK

この変数(いかなる値でも)を設定すると明白にライセンスサーバが設定されていないときの警告メッセージをすべて抑止します。

QAC_PERIODIC_LOGGER_INTERVAL

解析中にメモリおよびswapの使用状況を少なくとも60秒ごとにログファイルに記録します。この変数を設定すると、デフォルト設定されているログ記録の周期がオーバーライドされます。

値は符号無し整数で指定する必要があります。つまり、定期的なメモリ使用状況のログメッセージ間の秒数を設定します。

QAC_QAINJECT_GEN_TRACE

この変数(いかなる値でも)を設定するとbuild specが生成されると共に中間 qainject トレースファイルも生成されます。この環境変数は、開発またはサポートに指示された場合にのみ使用してください。

QAC_QAINJECT_PROG

使用する適切なフィルタと共にインターセプトする複数のコンパイラを指定します。これは、デフォルトのコンパイラ、フィルタではないものを使用したいときに使用することができ、この環境変数を使用して定義されたマッピングはコンパイラマッピングファイルのデフォルトのマッピングを上書きします。

QAC_QT_DEBUG

コンソールから多数のqa*プログラムが実行されているとき、デフォルトですべてのQtの警告は抑止されています。この警告(大部分の警告は無害)を表示するには、この環境変数に値(任意の値)を設定してください。

QAC_QUIT_QAX_ON_EXIT

いかなる値に設定しても、qacliのコマンドが完了するとすぐにqaxd が作業をやめるよう強制します。これを設定すると後に続くqacliのコマンドの完了にかかる時間が増える可能性があります。

QAC_TEMP_INCLUDE

Auto CCTを使用するときに、一時的に強制インクルードされたファイルのフォルダを指定するために使用します。

このディレクトリから使用される強制インクルードファイルは後続する解析のためにプロジェクト設定に保持されます。変数が設定されていない場合、デフォルトのシステムテンポラリフォルダのみがチェックされます。

QAC_UDL

カスタムのユーザデータの保存先(UDL)の場所の指定ができます。 これを使用するとデフォルトおよび、ユーザまたはシステム定義の場所をオーバーライドします。

UDLの場所はファイルシステムになければならず、さらにユーザがその場所に読込み/書込み/削除の操作をするための適切な権限設定がされている必要があります。

詳しくはユーザデータの保存先 を参照してください。

QAC_WIN_SDK

WindowsにおけるVisual Studioプロジェクト(VS 2017 および、それ以降)の解析に異なるSDKを設定することができます。有効なインストール済みのSDKに設定する必要があります。 例:

set QAC_WIN_SDK=10.0.17763.0

また、以下の場所で使用可能なSDKをチェックすることができます。

C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\bin

VALIDATE_CREDENTIALS

Validateのトークンはユーザデータの保存先に格納されています。デフォルトの場所は 
UDL: app/validate_credentials です。

この変数をユーザ独自のパス名に設定することでオーバーライドできます。 以下に示すように絶対パス名を使用することが推奨されます。

set VALIDATE_CREDENTIALS=C:\QAC\Tokens\Validate.credentials

VALIDATE_TOKEN_KEYSTORE_FILE

デフォルトで、JavaのセキュアストレージはValidateのトークンを保管するために使用され、ユーザデータの保存先に保存されます。デフォルトの場所は UDL: app/validate_tokens.jks  です。

この変数をユーザ独自のパス名に設定することでオーバーライドできます。以下に示すように絶対パス名を使用することが推奨されます。

set VALIDATE_TOKEN_KEYSTORE_FILE=C:\QAC\Tokens\Validate.tokens.jks