ユーザデータの保存先


Perforce QACは、演算処理のためにユーザ設定、サンプルプロジェクト、デフォルトファイル、およびヘルプをユーザデータの保存先(UDL - User Data Location)に格納します。 これらは初回の使用時にPerforce QACのインストレーションフォルダからコピーされます。これにより、ユーザのプリファレンスや環境などをカスタマイズすることができます。

デフォルトでUDLはユーザごとに保存されており、ユーザはプラットフォーム特有の場所であるデフォルト設定をそのまま使用することができます。

  • Windows: %LOCALAPPDATA%\Perforce\QAC-<version>
  • Linux: $HOME/.config/Perforce/QAC-<version>

上記の <version> は、ご使用のリリースのバージョンを挿入してください。バージョンは「2022.2」のように、リリースの年とリリース番号になっています。

さらに上級の使用では、UDL(ユーザごとです)または、設定を共通の場所に変更することもできます。そうすることにより、設定はインストレーション全般で使用可能になります。


UDLについて

起動時にどこにUDLを格納するかを判断するためいくつかの方法が順番にポーリングされます。

  1. 環境変数  QAC_UDL がチェックされ、空でない場合、そこがUDLの場所として使用されます。
  2. 以下のユーザ固有の場所がチェックされ( QAC-<version>.udl という名前の付いたファイル)、ファイルがある場合、そのファイルの内容がUDLの場所を示しています。ファイルはプラットフォーム固有です。
  3. Windows: %LOCALAPPDATA%\Perforce\QAC-<version>.udl

    Linux: $HOME/.config/Perforce/QAC-<version>.udl

  4. 以下のシステム固有の場所がチェックされ(QAC-<version>.udl という名前の付いたファイル)、ファイルがある場合、そのファイルの内容がUDLの場所を示しています。ファイルはプラットフォーム固有です。
  5. Windows: %PROGRAMDATA%\Perforce\QAC-<version>.udl

    Linux: /etc/Perforce.d/QAC-<version>.udl

デフォルトのUDLの場所をオーバーライドしたいユーザはほとんどの場合、他の特定の場所に変更をすると思われます。この操作は、CLI (qacli config udl)  または、GUI ([管理(A)]メニューを参照)により可能です。

システム全般で使用するUDLが必要な場合、環境変数 QAC_UDL を適切に設定するかまたは、以下のCLIコマンドを使用して設定してください。

qacli config udl --global --set /home/bob/udl
UDLの場所はファイルシステムでなければならず、さらにユーザがその場所に読込み/書込み/削除の操作をするための適切な権限設定がされている必要があります。
システム固有のUDLを設定する場合、以下のディレクトリが生成されており、権限が適切に設定されていることを確認してください。このディレクトリはインストール時に自動で生成されません:
%PROGRAMDATA%\Perforce または、 /etc/Perforce.d