X11 や Windows などのディスプレイ・システムのラスター・イメージは、通常は極めてシステムへの依存度が高い形で表示されます。これらの表示は、ディスプレイ・システム設定により大きく異なるため、ディスプレイの奥行きに依存するコードを作成する必要があります。
IlvBitmapData クラスは、一般的なポータブル API を使用してラスター・イメージを記述できます。
IlvBitmapData は、3 つのサブクラスのベース・クラスです。これらのサブクラスはインデックス付きのイメージ、アルファ・チャネル付きのトゥルー・カラー・イメージ、マスキングおよびクリッピングによく使用されるモノクロ・イメージを管理します。ビットマップ・データはリソースと同様に管理され、ロックおよびロック解除が可能です。このクラスは、通常、直接使用することはありません。
IlvBitmapData クラスはメモリー、参照カウント、イメージのピクセルへの一般的なアクセスを管理します。 また、ストレッチなどの基本的なイメージ処理メソッドへのアクセスも提供します。 Rogue Wave® Views ではさらに、トゥルー・イメージをインデックス付きイメージに変換する機能も備えています。これは量子化と呼ばれるプロセスです (
IlvQuantizer:イメージ色量子化クラスを参照してください)。また、完全な SVG 仕様フィルターへもアクセスでき、非常に高度なイメージ処理機能が利用できます (
Chapter 5を参照してください)。
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