Rogue Wave Views Foundation
Rogue Wave® Views Foundation は、グラフィック・アプリケーションを実装するためのすべての基本クラスが入ったテクニカル・パッケージです。これらの基本クラスには、表示、基本グラフィック・オブジェクト、リソース管理、コンテナー、および基本インタラクターが含まれます。その他の Rogue Wave Views パッケージはすべて基本パッケージ上に構築されます。
特徴
Rogue Wave Views Foundation の機能は、次の各セクションで説明します。
構造化 2D グラフィック
以下の機能が基本グラフィック・オブジェクトを提供します。
定義済みグラフィック・オブジェクト。グラフィック・エンジンは、Rogue Wave Views プリミティブ上に構築され、
グラフィック・オブジェクトを定義します。四角形、ラベル、多角形、スプラインなどの多数のオブジェクトは、拡張可能な基本グラフィック・オブジェクトの代表例です。
Rogue Wave Views ではグラフィック・オブジェクトと振る舞い が明確に区別されているため、特定の振る舞いをオブジェクトに適用することができます。
定義済みの振る舞いオブジェクト。Rogue Wave Views では、定義済みの振る舞いを
インタラクターと呼びます。インタラクターは、すべてのグラフィック・オブジェクトに適用して特定の振る舞いを持たせ、グラフィック・オブジェクトの機能を定義することができます。
コンテナー。Rogue Wave Views は、コンテナーまたはマネージャーのいずれかの記憶域データ構造にオブジェクトを保持します。この 2 つは基本タイプの記憶域データ構造です。ビューは、コンテナーまたはマネージャーに格納されているグラフィック・オブジェクト一式に関連付けられています。
コンテナーは一定数のグラフィック・オブジェクトを格納しており、コンテナー内に格納されているオブジェクトを表す ビュー 1 つのみと関連付けられています。各オブジェクトは特定の振る舞いに関連付けることができます。また、定義済み関数をすぐ呼び出すキーボード・イベントであるアクセラレーターをコンテナー自体に付加できます。
Rogue Wave Views には、コンテナー以外に、
マネージャーと呼ばれるより効率的なデータ構造があります。マネージャーは
Rogue Wave Views Manager パッケージ (Rogue Wave Views 2D Graphics Standard に含まれている) にあります。マネージャーには、レイヤー、マルチビュー、高速再描画、永続性、および編集の機能が備わっています。
Table 2は、これらの違いを説明したものです。
グラフィック・プリミティブ
次の基本 Foundation 機能を使用することで、高度な描画・表示操作が可能になります。
ウィンドウおよびビュー。Rogue Wave Views では、
ビューは、基本サービスを付け加えることができるオブジェクトです。オブジェクトは、UNIX での X Window
™ などの基礎となる表示システムの
ウィンドウと関連付けられます。すべての描画は、オブジェクトまたはオブジェクトのサブセットのイメージを表すビュー内で行われます。このイメージは、オブジェクト自体に影響を与えることなく、移動、拡大、または回転によって幾何学的に変換できます。
描画プリミティブ。 Rogue Wave Views は、2 次元ベクトル・グラフィック・エンジンを使用して、描画ポート (メモリー、画面、ダンプ・ファイル)、および基本
幾何学形状を作成する
描画プリミティブの大規模セットを提供します。円弧、曲線、四角形、ラベルなど
の基本幾何学形状を描画できます。メモリー内の画面上での描画、PostScript などのダンプ・ファイルの生成が可能です。白黒およびカラーのイメージを作成できます。
リソース。Rogue Wave Views には定義済みの幾何学オブジェクトがありますが、数多くの描画ツールを使用して、グラフィック・イメージを作成することもできます。塗りつぶしパターンや線種、色、フォントの属性など、多くの
リソースから自由に選択できます。グラフィック・オブジェクトやテキストにこれらのリソースを適用する場合は、
パレットを使用します。
イベント。キーボード、マウス、タイマー・イベントを管理します。
トランスフォーマー。グラフィック・オブジェクトの描画を行うために幾何学変換を計算し、移動、回転、拡大などの振る舞いを利用するオブジェクトであるトランスフォーマーを操作します。
その他のサービス
ActiveX。ActiveX の生成と統合。このサービスでは、簡単なボタンクリック操作で ActiveX を作成できる上、既存のあらゆる ActiveX をユーザーの GUI に統合できます。
スクリプト。Rogue Wave Script は、グラフィック・オブジェクトにアクセスできるように、JavaScript
™ スクリプト言語を実装したものです。
国際化。POSIX ロケール・モデルを使用した国際化アプリケーション。
XML。XML パーサーを使用することにより、たとえば、XML ファイルを読み込んでコンテナー内にオブジェクトを作成したり、Rogue Wave Views データから XML ファイルを作成したりできます。
Version 6.0
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