データ入力要件
Input Method (IM)
極東アジア言語などの言語は、多くの文字を使用します。Input Method (IM) という概念は、これらの文字をキーボードで入力できるように作成されました。Input Method は、プロシージャー、マクロ、さらにキーの入力を現在のロケールのコード・セットでエンコーディングされる文字に変換する個別のプロセスである場合もあります。
UNIX システムの場合、ヨーロッパ言語の Input Method は X ライブラリーで直接サポートされています。しかし、極東アジア言語を実行するには個別のプロセスが必要です。
これらの言語の場合、Input Method (フロントエンド・プロセッサーともいう) をシステムで実行しなければならず、それに従って環境を設定する必要があります。UNIX システムの場合は、XMODIFIERS 環境変数などを設定します。必要な操作については、ローカル・システムのマニュアルを確認してください。
Input Method サーバーを使用した入力は、以下のクラスでサポートされています。
テキストの入力に
IlvTextField を使用するクラスもまた、Input Method サーバーが使用できます。これは、たとえば、
IlvMatrix または
IlvManagerMakeStringInteractor に該当します。
Rogue Wave Views でテスト済みの極東アジア言語 Input Method サーバー
UNIX システムでは、入力コンテキストの使用方法を制御できます。デフォルトでは、上位レベル・ウィンドウの 1 つの入力コンテキストを共有します。これは、この上位レベル・ウィンドウの入力テキスト領域はすべて入力コンテキストを共有するということです。
入力テキスト領域のそれぞれに異なった入力コンテキストを使用したい場合は、ILVICSHARED 環境変数を「no」に設定します。
HP-UX の場合、次の IMサーバーが Rogue Wave Views でテスト済みです。
日本語:
xjim、
atok8中国語:
xtim、
xsim韓国語:
xkimSolaris の場合、次の IMサーバーが Rogue Wave Views でテスト済みです。
日本語:
htt中国語:
htt韓国語:
httWindows の場合、Rogue Wave Views はデフォルトの IME サーバーに直接接続します。
データ入力に使用する言語の制御方法
IlvText または
IlvTextField のサブクラスである入力フィールド・オブジェクトは、(
SetLocale が呼び出された場合に限り) 自動的に Input Method に接続するので、現在のロケールへの入力が可能になります。
アプリケーションにこの振る舞いを禁止させる (すなわち、ローカライズされた入力でなく ASCII 入力だけを使用する) 場合は、パラメーター値を IlFalse とする SimpleGraphic オブジェクトの setNeedsInputContext メソッドを呼び出す必要があります。
virtual void setNeedsInputContext(IlBoolean val)
例
samples/foundation/i18n/controlinput のコード・サンプルは、テキスト・フィールドが 2 つあるガジェットを作成します。最初のテキスト・フィールドは Input Method に接続し、現在のロケールでの入力を可能にします。2 つ目のテキスト・フィールドは Input Method に接続しません。これは英語のみをフィールドに入力できることを意味します。
Version 5.6
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