オプション・ファイル
Rogue Waveィ Views Studio 起動時にオプション・ファイルを読み込み、そのプロパティーをセットアップします。追加のオプション・ファイルを使用して、そのパスを ILVSTOPTIONFILE 環境変数、または stOptionFile リソースに設定することで、定義済みの設定を変更することができます。Rogue Wave Views Studio では、$ILVHOME/studio/data/studio.opt ファイルを読み込んだ後でオプション・ファイルを読み込みます。
Rogue Wave Views Studio 拡張機能を構築する場合は、initialize 関数を呼び出す前に IlvStudio メンバー関数 addOptionFile(const char*) を使用して、すべてのユーザー用に読み込まれるオプション・ファイルをプログラムとして追加することができます。オプション・ファイルは、studio.opt ファイルの後、そして該当する場合は (環境関数またはリソースで)、最後のユーザーによって指定されたオプション・ファイルの前に読み込まれます。
オプション・ファイルには、以下の構文があります。
Studio {
<option-1> <value-1>;
// ...
<option-n> <value-n>;
}
設定オプション
Rogue Wave Views Studio は、以下の設定オプションを提供します。
alignmentSpacing <size> を使うと、オブジェクトを特定間隔の配置に合わせて並べるときに使用する値を指定できます。デフォルト値は 5 です。
bitmapAlias "<oldName>" "<newName>" によって、Rogue Wave Views Studio はビットマップ
<oldName> の代わりに
<newName> を使用するようになります。このオプションは、繰り返し使用することができます。
bufferBackground "<colorName>" によって、バッファー・ウィンドウの作成時にデフォルトの背景色を指定できます。このオプションが指定されていない場合、新しいバッファーはカレント・バッファーと同じ背景になります。
bufferSize <width> x <height> によって、パネルの作成時にそのサイズを指定できます。
例:
studio {
bufferSize 400 x 200;
}
このオプションが指定されていない場合、新しいバッファーは、カレント・バッファーと同じサイズになります。
例:
studio {
command ShowScriptEditor {
label "&scriptEditor";
prompt "&scriptEditorP";
bitmap "icsced.gif";
category script;
}
commandFile "<cmdFile>" によって、提供された
studio.cmd ファイルを読み込んだ後で Rogue Wave Views Studio が読み込むコマンド宣言ファイル (
.cmd ファイル) を指定できます。
ILVPATH 環境変数は、指定したファイルの検索に使用されます。このオプションは繰り返すことができます。
例:
studio {
commandFile "mystudio.cmd";
}
dataFileExtension "<extension>" によって、Rogue Wave Views データ・ファイル拡張子を指定することができます。デフォルトの値は
.ilv です。
defaultBufferName <name> で、新しいバッファーの名前を指定します。デフォルトの値は
noname です。
例:
studio {
defaultBufferName newBuffer;
}
defaultDragDropPalette "<palette name>" によって、パレット・パネルが初期化されるときにデフォルトで選択されるパレットを指定できます。
以下のオプションで、パレットを追加することができます。
dragDropPalette "<palette name>"
{ <option-1 <value-1>;
...
<option-n <value-n>;
}
<palette name> は新しいパレットの名前です。これは、固有でなければなりません。
次は、パレットの記述に使用できるオプションのリストです。
dataFileName "<filename>" は、パレット・データのファイル名を指定します。
label "<label>" は、ツリー・ガジェットのパレットのラベルを指定します。
bitmap "<bitmap>" ツリー・ガジェットのパレットを表すビットマップの名前を指定します。
path "<palette1>" [... "<paletteN>"] [-before "<paletteX>"] は、ツリー・ガジェットのパレットの位置を指定します。
palette1 ... paletteN は親ノードの名前、
palette1 はルート・ノードです。別のパレットの前にパレットを挿入したい場合は、パレットの名前の前に
-before キーワードを使用します。パスが指定されていない場合は、ツリー・ガジェットのルート・ノードとして新しいノードが追加されます。
containerClass "<class>" は、使用するコンテナーのクラス名を指定します。デフォルトの値は
"IlvGadgetContainer" です。
containerWidth <width> は、パレット・コンテナーを作成するときに使用するコンテナーの幅を指定します。
containerHeight <height> は、パレット・コンテナーを作成するときに使用するコンテナーの高さを指定します。
editionName "<name>" によって、使用中の Rogue Wave Views Studio 版の名前を指定できます。このオプションを使用して、Rogue Wave Views Studio 拡張機能の専門領域を識別します。指定した名前は、Studio の情報パネルに表示されます。
例:
studio {
editionName "Script Edition";
}
fileBrowserType "<filter>" "<message>" によって、Rogue Wave Views Studio ファイル・ブラウザーにファイル・タイプを追加できます。このオプションは繰り返すことができます。Rogue Wave Views Studio を拡張してファイル・タイプを読み込む場合に、このオプションを使用します。関連項目:
fileLoader オプション
例:
studio {
fileBrowserType "*.js" "&scriptFilesFilter";
}
fileLoader "<extension>" "<commandName>" によって、特定の拡張機能を有するファイルを読み込むために実行するコマンドを指定できます。このオプションは繰り返すことができます。関連項目:
fileBrowserType オプション例:
studio {
fileLoader "js" "LoadScript";
}
fontFoundries <foundryList> によって、フォント・セレクターによってリストされたフォント・タイプをカスタマイズできます。フォント・タイプは、X11 プラットフォームにのみ対応していることに注意してください。
例:
studio {
fontFoundries {
"sun",
"dec",
"sony",
"myFoundry"
}
}
fontNames <fontList> によって、リソース・パネルで使用される基本設定のフォント名をカスタマイズできます。
例:
studio {
fontNames {
"fixed",
"normal",
"myfont"
}
}
hideGenericInspector <true/false> によって、エディターの起動時にオブジェクト詳細情報を非表示にできます。このオプションのデフォルトは
false です。
ignoringSize <true/false> によって、ガジェット・バッファーのサイズを保存することなくデータ・ファイルを保存できます。このオプションのデフォルトは false です。バッファーのサイズをデータ・ファイルに保存したくない場合は、このオプションを使用します。
ignoringBackground <true/false> によって、ガジェット・バッファーの背景色を保存することなくデータ・ファイルを保存できます。このオプションのデフォルトは
false です。パネルにデフォルトの背景色を設定する場合は、このオプションを使用します。
include "<fileName>" によって、
.opt ファイルに他のオプション・ファイルを読み込めます。指定したファイルは、
ILVPATH で検索します。
例:
studio {
include "myfile.opt";
}
infoPanelDuration <seconds> によって、エディターの起動時に情報パネルが表示される時間 (秒単位) を指定できます。デフォルトの値は
5 秒です。
例:
studio {
infoPanelDuration 10;
}
infoPanelTitle "<title>" によって、情報パネルのタイトルを指定できます。
language "<languageName>" "<commandLabel>" "<commandPrompt>" によって、
IlvDisplay の現在の言語として
<languageName> を選択するコマンドを定義できます。このオプションは繰り返すことができます。定義されたコマンドの名前は
SetLanguage_<languageName> であり、そのラベルとプロンプトはそれぞれ
<commandLabel> と
<commandPrompt> で指定されます。
例:
studio {
language "en_US" "English (U.S.)" "Speak English (U.S.)";
}
これによって以下のコマンドを定義します。
command SetLanguage_en_US {
label "English (U.S.)";
prompt "Speak English (U.S.)";
}
<languageName> にメッセージ・データベースを提供する場合は、このオプションを使用します。
messageDB "<dbname>" によって、
<dbname> で指定された多言語メッセージ・データベースを読み込めます。
例:
studio {
messageDB "mymessages.dbm";
}
movingPointer <true/false> によって、エディターに新しく開かれたウィンドウの中央にマウス・ポインターを移動させる (
true) か、させない (
false) かを指定できます。
例:
studio {
movingPointer true;
}
objectInteractor <interactorName> によって、インタラクター名を、インタラクター・ダイアログ・ボックス (
SetObjectInteractor コマンドでアクティブになります) によって使用される定義済みインタラクター・リストに追加できます。オブジェクト・インタラクターを Rogue Wave Views Studio に追加する場合に、このオプションを使用します。
例:
studio {
objectInteractor MyInteractor;
}
panel <panelDescription> によって、パネルのプロパティーを
.opt ファイルに直接指定できます。このオプションは繰り返すことができます。パネル記述の構文については、
Rogue Wave Views Studio パネル記述ファイル を参照してください。別の
.pnl ファイルで指定するパネル記述とは違い、
.opt ファイルで提供するパネル記述は、提供された
studio.pnl ファイルの前に読み込まれます。
例:
studio {
panel "Classes" {
topView true;
}
}
panelFile "<pnlFile>" によって、提供された
studio.pnl ファイルを読み込んだ後で Rogue Wave Views Studio が読み込むパネル記述ファイル (
.pnl ファイル) を指定できます。
ILVPATH 環境変数は、指定したファイルの検索に使用されます。このオプションは繰り返すことができます。
playerSpeed <milliseconds> によって、イベント・プレイヤーの速度をミリ秒で指定できます。デフォルト値は
500 です。
recentFileListLength <length> によって、「ファイル」メニューに表示される最近のファイル・リストの長さを指定できます。このオプションのデフォルトは
6 です。
removeDragDropPalette "<palette name>" によって、定義済みパレットをパレット・パネルのツリー・ガジェットから削除できます。
removeToolBarItem <commandName> <toolBarName> によって、コマンドを指定されたツールバーから削除できます。引き渡された
studio.opt ファイルで定義されたツールバーのアイコンを非表示にしたい場合は、このオプションを使用します。
例:
studio {
removeToolBarItem SelectSpinBoxMode IlvStGadgetBuffer;
}
sortingRequirements <true/false> が
true の場合、状態の詳細情報で状態要件を並び替えます。
startUpCommand <commandName> によって、エディターの起動時に実行されるコマンドを指定できます。このオプションは繰り返すことができます。
例:
studio {
startUpCommand EditStates;
}
studioName "<name>" によって、
.iva ファイルに保存されている Rogue Wave Views Studio 拡張機能の名前をカスタマイズできます。デフォルトの文字列は
"Views Studio" です。
例:
studio {
studioName "My Studio Extension";
}
studioShortName "<name>" によって、エディターの「ショートネーム」を変更できます。この名前は、メイン・ウィンドウのタイトル・バーに、アプリケーション名の前に表示されます。デフォルトの文字列は
"ivstudio" です。
例:
studio {
studioShortName "mystudio";
}
toolBarItem <commandName> <toolBarName> [-before <refCommandName>] によって、コマンド
<commandName> をツールバー
<toolBarName >に追加できます。このオプションは繰り返すことができます。オプションで、キーワード
-before を使用して、新しいコマンドをコマンド
<refCommandName> の直後に挿入することを指定できます。
例:
studio {
toolBarItem SelectLabelMode IlvStGadgetBuffer -before
SelectFocusMode;
}
toolBarCommands <name> <commands> によって、新しいツールバーを定義できます。定義されたツールバーは、いずれのパネルでも使用できます。
toolBarItemHeight <height> によって、ツールバー項目の高さを指定できます。より大きいアイコンを使用したい場合に、このオプションを使用します。関連項目:
toolBarItemWidth toolBarItemWidth <width> によって、ツールバー項目の幅を指定できます。より大きいアイコンを使用したい場合に、このオプションを使用します。関連項目:
toolBarItemHeight 例
以下のオプション・ファイルによって、デフォルトのディレクトリーを生成されたファイルに設定して、3 つの編集モードをガジェットのバッファー・ウィンドウ・ツールバーに追加します。
// /usr/smith/mystudio.opt:My configuration file.
studio {
defaultHeaderDir "include";
defaultSrcDir "src";
defaultObjDir "obj";
defaultHeaderFileScope "myinclude/";
toolBarItem SelectLabelMode
IlvStGadgetBuffer -before SelectActiveMode;
toolBarItem SelectLabelListMode
IlvStGadgetBuffer -before SelectActiveMode;
toolBarItem SelectReliefLineMode
IlvStGadgetBuffer -before SelectActiveMode;
}
ファイル mystudio.opt がディレクトリー /usr/smith に保存されている場合、ILVSTOPTIONFILE 環境変数は、以下のようにこのファイルへのアクセス・パスに設定しなければなりません。
Microsoft? Windows? プラットフォームの場合
set ILVSTOPTIONFILE=/usr/smith/mystudio.opt
UNIX? プラットフォームの場合
setenv ILVSTOPTIONFILE /usr/smith/mystudio.opt
Version 5.6
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