Views ファンデーション・クラス
Views ファンデーション・クラスでは、次のコード変更が行われました。
IlvColorMap
量子化はモジュール化され、
IlvColorMap を使用するようになりました。
IlvDisplay
メソッド
IlvDisplay::getBitmap に、2 番目のパラメーターが加わりました。プロトタイプは次のようになります。
IlvBitmap* getBitmap(const char* name, IlBoolean read = IlFalse) const;
IlTrue に設定すると、
read パラメーターは、ビットマップが内部表示キャッシュ・リストにない場合、
IlvDisplay::readBitmap メソッドを使用して読み込む必要があることを示します。
IlvPort
Windows プラットフォームでは、
IlvPort::drawTransformedString メソッドが表示バグに対処するよう振る舞いが変更になりました。これによって、短い文字列が表示される場合があります。二次作用として、このメソッドを使用する
IlvZoomableLabel オブジェクトの描画が、同じように変更になることがあります。
IlvBitmap
Views 5.0 以降、Windows プラットフォームでは、ディスプレイの奥行きが > 8 の場合、
IlvBitmapData を内部で受け入れる
IlvBitmap コンストラクターは、
IlvBitmapData の奥行きの DIBSection を使用するようになりました。これによって、以下のようになります。
作成された
IlvBitmap インスタンスのサイズおよび数は、使用可能なシステム・メモリーによってのみ制限されます。以前の Views のバージョンでは、システムによる制限 (
IlvBitmap では約 48 MB、および Windows NT のすべての
IlvBitmap インスタンスでは 192 MB の制限) がありました。
IlvIndexedBitmapData を使用すると、トゥルー・カラーへの変換が必要ないため、パフォーマンスがはるかに向上します。
IlvBitmap の奥行きは、ディスプレイの奥行きと常に等しくなるとは限りません。そのため、奥行き 8 の
IlvBitmap で Views を使用して描画することによって、基底となる DIBSection のカラーマップが、描画に使用するカラーに正確には一致しないため、予期せぬ結果を招くことがあります。
IlvView
Windows の場合、以下のメソッドで、タスク・バーを考慮しないようになりました。
IlvWindowsDevice
IlvWindowsDevice コンストラクターは、タイプ
IlvWindowsPrinterFactory の追加のオプション・パラメーターを備えています。
IlvWindowsVirtualDevice
Typedef の変更
IlvWindowProc の typedef は、将来的にポートを Windows 64 ビットで使用できるように変更されました。現在は以下のとおりです。
typedef IlBoolean (* IlvWindowProc)(IlvAbstractView* view,
IlvSystemView hWnd,
IlvMsgParam iMessage,
IlvWParam wParam,
IlvLParam lParam,
IlAny& returned,
IlAny userArg);
IlvMsgParam、IlvWParam、および IlvLParam は新しい 3 つの typedef であり、Windows 32 ビット用ではそれぞれ unsigned int、unsigned int、and long となります。つまり、以前のバージョンの Views 用に書かれたコードは、まだコンパイルでき、動作することを意味します。ただし、このタイプは、Windows 64 ビット用とは異なり、移植可能な新しいタイプを使用する必要があります。
ポートは Windows64 ビットではまだ使用できないことに注意してください。詳細は未定です。
Version 5.6
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