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Foundation の機能
Views 5.0 に以下の新しい機能が追加されました。
フィルター
*Views Foundation に、SVG フィルターと同じ機能を提供する次のようなイメージ処理クラスが追加されました。
IlvBlendFilter
IlvColorMatrixFilter
IlvSaturationFilter
IlvLuminanceToAlphaFilter
IlvHueRotateFilter
IlvComponentTransferFilter
IlvComposeFilter
IlvConvolutionFilter
IlvDisplaceFilter
IlvFloodFilter
IlvGaussianBlurFilter
IlvImageFilter
IlvLightingFilter
IlvDiffuseLightingFilter
IlvSpecularLightingFilter
IlvMergeFilter
IlvMorphologyFilter
IlvOffsetFilter
IlvTileFilter
IlvTurbulenceFilter
IlvFilterFlow
および対応クラス:
IlvTransferFunction
IlvBitmapDataKernel
IlvLightSource
IlvDistantLight
IlvPointLight
IlvSpotLight
IlvPerlinNoise
IlvIdentityTransfer
IlvLinearTransfer
IlvTableTransfer
IlvDiscreteTransfer
IlvGammaTransfer
IlvIdentityTransfer
これらのフィルターを SVG 形式に似た XML 形式で記述し、IlvRGBBitmapData イメージに適用することができます。これらを連結して、複雑なイメージ処理コマンドを作成することができます。
*グラフィック・オブジェクト IlvFilteredGraphic では、任意の IlvGraphic にフィルターを適用する機能 (イメージ処理操作のフロー) が提供されるようになりました。
印刷
*Views Foundation に、Views アプリケーションでの印刷を容易にする印刷フレームワークが追加されました。このフレームワークは、以下のクラスで構成されています。
IlvPrintableDocument - ドキュメントを定義
IlvPrintable - 以下のサブクラスで、印刷可能なオブジェクトを記述
- IlvPrintableContainer
- IlvPrintableText
- IlvPrintableFormattedText
- IlvPrintableGraphic
- IlvPrintableFrame
- IlvPrintableManagerIlvPrintableMgrView、および IlvPrintableManagerLayer (Manager パッケージでのみ使用可能)
- IlvPrintableComposite
IlvPrintableLayout - 以下の定義済みレイアウトで、ページ・レイアウトを記述
- IlvPrintableLayoutOnePage
- IlvPrintableLayoutMultiplePages
- IlvPrintableLayoutIdentity
- IlvPrintableLayoutFixedSize
IlvPrinter - 以下のサブクラスで、プリンターを記述
- IlvPSPrinter
- IlvWindowsPrinter
IlvPrintUnit - 定義済み単位
- IlvPrintPointUnit
- IlvPrintCMUnit
- IlvPrintInchUnit
- IlvPrintPicaUnit
IlvPaperFormat - 登録済み用紙フォーマットを選択
定義済みユーザー・インターフェース・ダイアログ IlvPostScriptPrinterDialog および IlvPrinterPreviewDialog - プリンターおよび機能を選択。Gadgets パッケージでは、以上のすべてのクラスで印刷プレビュー・ダイアログも使用できます。
*下位レベル Windows 印刷管理のためのクラスが新たに 2 つ追加されました。
IlvWindowsPrinterDCFactory
IlvWindowsPrinterDCDialogFactory
ビットマップ・データ
*IlvPort::stretchBitmapData のピクセル当たりのアルファを使用して、IlvBitmapData を描画するメソッドが新たに追加されました。
*TIFF イメージ用のビットマップ・ストリーマー IlvTIFFStreamer が新たに追加されました。
*IlvRGBBitmapData では、非常に硬質なストレッチを実現する様々なフィルターを使用して、フィルターリングされたイメージのリサンプリングが可能になりました。IlvRGBBitmapData::stretchSmooth 新しいメソッドが追加されました。
IlvRGBBitmapData データでは、アルファ乗算ができるようになりました。
*IlvIndexedBitmapData 内でカラーマップを処理するクラス IlvColorMap が新たに追加されました。
量子化
24 ビット用の新しい量子化、およびインデックス付きカラー変換が追加されました。
*IlvFixedQuantizer - 固定カラーマップに変換
*IlvNetscapeQuantizer - Netscape カラーマップに変換
次の量子化用の階層が追加されました。
*IlvQuantizer
*IlvFixedQuantizer
*IlvQuickQuantizer
*IlvNetscapeQuantizer
*IlvWUQuantizer
*PostScript ÉfÉoÉCÉX
PostScript デバイスで、PostScript レベル 2 機能 (デフォルト・モード) を使用できるようになりました。
PostScript デバイスは、レベル 2 の場合、IlvPostScriptEncoder から派生したエンコーダーを使用して、イメージを様々な形式でエンコードできるようになりました。次の 3 つのエンコーダーが用意されています。
*IlvASCIIHexEncoder - 入力バイトを 16 進法で変換して、1 入力バイトから 2 文字を生成
*IlvASCII85Encoder - 入力バイトを可視文字セットに変換して、4 入力バイトから 5 文字を生成
*IlvRunLengthEncoder - 入力バイトを RunLength エンコード形式のバイナリー記述に変換。圧縮は入力に依存。
デフォルトのエンコーダーは、レベル 1 の場合 IlvASCIIHexEncoder、レベル 2 の場合 IlvASCII85Encoder です。
Windows の透明度
Windows プラットフォーム 98、2000、および XP の場合、IlvView は、最上位ウィンドウのときに部分的に透明にでき、完全透明度をカラー値によって定義することができます。レイヤー・ウィンドウなどの Windows の新しい機能を使用できます。以下のメソッドが追加されました。
*IlvAbstractView::setOpacity
*IlvAbstractView::getOpacity
*IlvAbstractView::setTransparentColorKey
*IlvAbstractView::getTransparentColorKey
*IlvAbstractView::setLayered
これらのメソッドは、他のプラットフォームでは無効です。
グラフィック・レンダリング
Views の下位レベルの描画プリミティブ API は、透明度とアンチエイリアシングをサポートするように機能強化されました。 これらの機能は、グローバル設定の場合はポート・(IlvPort) レベル、ローカル設定の場合はパレット (IlvPalette) レベルというように、異なるレベルでアクセス可能です。
詳細については、『Foundation ユーザー・マニュアル』の「IlvResource: グラフィック・リソース・クラス」にあるアルファ値およびアンチエイリアシング・モードを参照してください。
これらの機能は、Windows プラットフォームで、GDI+ をインストールした状態でのみ使用できます。詳細については、『Foundation ユーザー・マニュアル』の「付録 B」にある Views での GDI+ 機能を使用するを参照してください。

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