本セクションは、次のような構成になっています。

オブジェクトとは、定義済みのプロパティーやメソッドを含まず (toString method を除く)、新しいプロパティーやメソッドを追加可能な値のことです。 新しい空のオブジェクトは、オブジェクト・コンストラクターを使って作成することができます。 たとえば、次のプログラムでは新しいオブジェクトを作成し、そのオブジェクトを変数 myCar に保存して、プロパティー 「名前」 および「年」 を追加します。

ここで

メソッドは function value を含むプロパティーのため、メソッドの定義は通常の関数の定義とその関数をプロパティーに割り当てるだけです。

たとえば、次のプログラムでは、Rogue Wave Script オブジェクトに定義されている myCar オブジェクトにメソッド "start" を追加します。

ここで、式 myCar.start() は、start_engine として定義されている関数を呼び出します。 関数やメソッドにさまざまな名前を使う理由は、混乱を避けるためです。以下のように書くことができます。

メソッド内で、this キーワードを使って呼び出しオブジェクトを参照することができます。 たとえば、次のプログラムでは、呼び出しオブジェクトのnameプロパティーの値を返すメソッド getName を定義して、このメソッドを myCar に追加します。

コンストラクター内で、this はコンストラクターが作成するオブジェクトを参照します。 非メソッド・コンテキストで使われる場合、this はグローバル・オブジェクトの参照を返します。 グローバル・オブジェクトには、最上位で宣言された変数、組み込み関数、コンストラクターが含まれます。

オブジェクトは、以下のコンストラクターを使って作成されます。

Object コンストラクターだけでなく、次の構文を使ってユーザー定義の関数をオブジェクト・コンストラクターとして使用することができます。

コンストラクター内で、this キーワードを使って初期化中のオブジェクトを参照することができます。

たとえば、次のプログラムでは自動車のコンストラクターを定義します。

ここで、以下を呼び出します

プロパティー name および year 、そして start メソッドのある新しいオブジェクトを作成します。

以下は、オブジェクトの唯一の組み込みメソッドです。