トリガー・アクセサー
トリガー・アクセサーは、アクセサーのグラフで評価シーケンスの入力ポイントを定義します。トリガーは、ユーザー・イベント (コールバックおよびイベント)、アプリケーション (pushValue メソッドを使用して) によるノードの変更、あるいは他のいくつかのノードの変更 (トリガーおよび接続の組み合わせ) に反応できるアクセサーです。
異なるトリガー・アクセサーについては、次を参照してください。
コールバック
このアクセサー (クラス
IlvCallbackAccessor) は、所定のコールバックが指定したグラフィック・ノード上でのユーザー・アクションによって呼び出されるときに設定されるトリガーを付加します。呼び出されるコールバックのノードは
IlvGadget あるいは
IlvGraphic でなくてはならず、これにインタラクターが付加されます。
パラメーター
グラフィック・ノード:そのコールバックがトリガーされるグラフィック・ノードの名前。
コールバック名:コールバックの名前。
入力:コールバックがトリガーされるときに送信される値。
例
次の例では、値 clicked を持つ sources ライブラリーの random プロトタイプを示しています。clicked 値は、ユーザーがボタンを押したときに 0 を、その出力にプッシュします。この出力は、toggle 値に接続されており、これで running 値を切り替えます。
Clock
Clock アクセサー (クラス
IlvAnimationAccessor) は、アトリビュートを定期的にトリガーし、付加されている振る舞いを実行します。0 に設定されていると、アクセサーには何の振る舞いもありません。他の値に設定されていると、この値は振る舞いを定期的にトリガーする内部タイマーの周期として使用されます。
パラメーター
この値のタイプは
UInt です。非ゼロの場合、アトリビュートは何の効果もありません。それ以外の場合は、その値をタイマー周期として解釈します。
Watch
Watch アクセサー (クラス
IlvLoopbackAccessor) は、付加されているアトリビュートに他の Notify アトリビュートを監視させます。
このアクセサー・クラスは、コールバックがトリガーされるときにコールバック・アクセサーとともに、プロトタイプの値を変更するためによく使用されます。Watch アクセサーは、コールバックを含んだトリガーするアトリビュートを変更の必要がある監視アトリビュートに接続します。
パラメーター
Notify アトリビュート:監視されるアトリビュート。このアトリビュートは、Notify あるいはコールバック・アクセサーを持つアトリビュートの 1 つでなくてはなりません。
例
クリックされた Watch アクセサーは、ユーザーが clicked 値に付加されているボタンを押したときに、running アトリビュートを切り替える toggle 値に clicked 値をリンクします。
イベント
イベント・アクセサー (クラス
IlvEventAccessor) は、ユーザーあるいはアプリケーション・イベントに反応して振る舞いをトリガーさせるために使用されます。マウス・ポインターがプロトタイプのノード上にある間に所定タイプのイベントが生じたとき、アクセサーが付加されているアトリビュートが評価されます、つまり、そのすべての振る舞いが設定されます。
コールバックがその値をプロトタイプの他のアトリビュートにプッシュする間、イベントは、その付加されているアトリビュートに通知します。このイベントは、コールバックを付加した後で、監視アクセサーをそれ自体を付加させることに似ています。
パラメーター
グラフィック・ノード:グラフィック・ノードの名前。入力デバイスから受け取ったイベントは、振る舞いをトリガーするためにこのグラフィックを経由してアクセサーに送信されます。特別な値
[All Nodes] は、この値が、所定タイプのあらゆるイベントがプロトタイプのグラフィック・ノードのいずれかに達したときにトリガーされることを示しています。
イベント・タイプ:アクセサーをトリガーするイベント・タイプ。タイプには、標準 Rogue Wave Views View イベント・タイプ、
AnyEvent、
KeyUp、
KeyDown、
ButtonDown、
ButtonUp、
EnterWindow,
LeaveWindow,
PointerMoved、
ButtonDragged、
Repaint、
ModifyWindow、
Visibility、
MapWindow,
UnMapWindow,
Reparent、
KeyboardFocusIn、
KeyboardFocusOut、
DestroyWindow、
ClientMessage、および
DoubleClick のいずれかを使用できます。
詳細:イベントの詳細。このパラメーターは、イベントの追加フィルターリングを示しており、イベント・タイプによって異なります。たとえば、
ButtonDown イベントの場合、詳細は次のようになります。
AnyButton、
LeftButton、
RightButton、
MiddleButton、
Button4、あるいは
Button5 です。
KeyDown イベントの場合、詳細パラメーターは、キー、あるいはアクセサーをトリガーする
AnyKey を示しています。有効なキーのリストについては、
IlvEvent クラスを参照してください。
モディファイア:どのモディファイアを押すかを示します。次の値を設定できます。
AnyModifier、
NoModifier、
Shift、
Ctrl、
Meta、
Alt、
Num、
Lock、
Alt+G あるいは
Shift+Crtl、
Ctrl+Shift+Alt などの以前のモディファイアの組み合わせ。
送信するイベント・データ:現在の値にプッシュされるイベント・アトリビュート。タイプ、詳細、X (ウインドウに対するマウスの水平位置)、Y (ウインドウに対するマウスの垂直位置)、GlobalX、GlobalY (画面に対するマウスの位
置) などになります。
例
次の例では、samples ライブラリーの EventScaleY 値を持つ transformer プロトタイプを示します。
Version 6.0
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