複数のCCTを持つプロジェクトの作成
これまで、プロジェクトは1ソース言語につきひとつのCCTで成っていました。そのため、例えば、C++14
のファイルよび、C++11
のファイルがコンパイルされたプロジェクトを正確に解析するのが困難でした。
この限界は複数の個別のPerforce QACプロジェクトを生成する(それをRCMAソリューションで結合する)または、プロジェクトで複数の設定(上記セクションを参照)をして対処することができます。
しかし、このような対処法は理想的ではないため、問題を解決するため複数のCCTをもつMulti CCT
プロジェクトが生成されました。これには以下の2つの方法があります。
Auto CCT:
ユーザのアプリケーションのビルドプロセスをモニタするようプロジェクトを設定し、検知された各コンパイラ/設定に対しCCTを自動的に生成します。ファイルは自動的に正しい CCTに割り当てられます。 これはMulti CCT
プロジェクトを生成する最も自動化された推奨される方法です。当然のことながらそのコンパイラはサポートされているAuto CCT
コンパイラでなければなりません。Static CCT:
手動でプロジェクトで使用するCCT、各ファイル/ディレクトリに使用するCCTを選択します。
設定を容易にするため、各言語Default CCT
をプロジェクトのCCTリストから割り当ててあります。
まず、Auto CCT
が最も使用されるCCTです。そうでない場合は、Default CCT
がプロジェクトで最初に定義されるCCTになります。どのCCTを使用するかが明示的に指定されていないファイルは、親ディレクトリのCCTが継承されます。明示的な指定がない場合は、その言語のDefault CCT
が使用されます。
この方法でほとんどのプロジェクトで簡単にCCTを指定することができますが、プロジェクト内の特定のファイルまたは、ディレクトリに対し明示的に他のCCTを指定することもできます。
フォルダ内のファイルがフォルダのCCTと同一ではない場合、フォルダは使用言語のDefault CCT
を使用するため、異なるCCTが明示的に指定されていない限り、そのフォルダ内のファイルと一致しません。
制限事項
- Perforce QACプロジェクトでは
Multi CCT
と複数の設定を組み合わせることはできません。Perforce QACプロジェクトは以下のいずれかでなければなりません。- 通常の単一の設定をもつプロジェクト(デフォルト)または、
- 複数の設定をもつプロジェクトまたは、
Multi CCT
プロジェクト
Eclipse
および、Visual Studio
プラグインでは現在プロジェクトでMulti CCT
の値を変更することができません。しかし、既存のMulti CCT
プロジェクトでプラグインを使用することはできます。Dashboard
にMulti CCT
プロジェクトを統合することはできません。