測地系の水平移動
Rogue Wave Views Maps がデフォルトで実装しているこの測地系変換メソッドは、使用測地系が楕円表面から読まれた緯度と経度によるもので、測地系を使用するエリアのジオイド表面に接するように、その中心が地心からわずかにずれていることを前提にしています。
この測地系は、
IlvHorizontalDatum のサブクラスである、
IlvHorizontalShiftDatum クラスによって実装します。移動パラメーターを計算するための参照測地系は、WGS84 測地系です。米国 National Imagery and Mapping Agency (NIMA) から、大量データ処理用に、この参照測地系関連の移動パラメーターが公開されています。
ここでは測地系 D1 から測地系 D2 への座標変換に、WGS84 測地系を使用します。D1 楕円表面の緯度と経度が、デカルト座標の X、Y、Z に変換されます。これらの座標が、測地系 WGS84 の楕円表面に再投影されます。同じ操作を繰り返して、D2 楕円表面のポイントの緯度と経度を取得します。Molodensky 式のベースはこの変換原理です。
IlvMolodenskyConverter クラスによって実装されます。この変換技術によって、データの精度は 10m 前後にまで向上します。
測地系と投影図法
投影図法のこうした測地系は、IlvProjection::setDatum() メソッドによって指定でき、IlvProjection::getDatum() によって取得できます。
インポートした地図のソースの投影図法とターゲットの投影図法が異なる測地データを持つ場合は、
toViews() メソッドによって測地系変換を実行します。
Version 6.0
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