ロード・オン・デマンドの使用
この章では、マネージャー・ビューに表示するデータのみをメモリーにロードするロード・オン・デマンド機構の使い方、および不要になったデータをアンロードする方法について説明します。非常に大きな地図を使用する場合、この機構は特に役に立ちます。 1/25,000 の縮尺で全世界の地図を保存するデータベースを考えてみましょう。 これらの地図を 300 DPI の解像度でスキャンする場合、必要なデータベース領域は次のようになります。
1 平方キロメートル当たり 654 キロバイト
100 平方キロメートル当たり 64 メガバイト
全世界で約 310 テラバイト
このデータ量の大きさを考えると、関心がある地図の部分のみを読み込んで表示するロード・オン・デマンド機構があることはきわめて重要です。
この章では、以下のトピックを取り上げます。
ロード・オン・デマンドの機能では、ロード・オン・デマンド・クラスと各クラスの関係について紹介します。
タイリング・グリッドの構造とサイズでは、タイリング・パラメーターについて説明します。
タイル・ステータスの表示では、新しい形式にロード・オン・デマンドを実装した際に、デバッグ・ビューを使ってタイルのステータスを表示する方法について説明します。
エラーとロード・オン・デマンド・イベントの管理では、ロード・オン・デマンドに関するエラーやイベントの管理方法を説明します。
タイルのキャッシュ処理では、タイルのキャッシュ機構を紹介します。
タイル・レイヤーの保存では、タイル・レイヤーの保存に関する問題点を明らかにします。
新しいキャッシュ・アルゴリズムを記述するでは、カスタマイズされたキャッシュ・アルゴリズムの記述方法について例を挙げて説明します。
新しいデータ・ソースにロード・オン・デマンドを実装するでは、新しいタイル・ローダーの実装方法について説明します。
定義済みのマップ・リーダーへのロード・オン・デマンドの実装については、
定義済みリーダーで説明します。
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