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共有ライブラリーの使用
Views ライブラリーは、全プラットフォームで、スタティック・モード、共有モードの両方で提供されます (Unix ユーザー、Motif ベースのライブラリーについては、次のセクションをご覧ください)。
Unix プラットフォームで共有ライブラリーを使用する場合は、ダイナミック・ローダーで Views ライブラリーが見つかるように設定する必要があります。これを行うには、環境変数 LD_LIBRARY_PATH (HP プラットフォームでは SHLIB_PATH、AIX プラットフォームでは LIBPATH) を $ILVHOME/lib/<system>/<shareDir> に設定します。
共有ライブラリーを Windows プラットフォームで使用する場合は、システムが実際に Views DLL にアクセスするように設定する必要があります。詳細については、システムのマニュアルを参照してください。
Unix ユーザーの方へ
Unix プラットフォームで、アプリケーションを Views とリンクする場合は、純粋な Motif コードを含めるかどうかを決定する必要があります。その場合は、libmviews とリンクさせる必要があります。アプリケーションを純粋な Xlib アプリケーションとする場合は、libxviews とリンクさせます。この両方とリンクすることはできません。必ず、どちらか一方とリンクするようにしてください。ライブラリー "views" は、すべてのアプリケーションで必要になる可能性があります。
Motif および共有ライブラリーに関する重要事項
libmviews (Motif ベース) は、共有ライブラリー・フォーマットでは使用できなくなりました。
バージョン 4.0 以降、Views で提供されるすべての共有ライブラリーは libxviews を使用するようになり、libmviews とは互換性がなくなりました。libmviews はスタティック・ライブラリーとしてのみ提供されており、その他の Views ライブラリーのスタティック・バージョンとして使用することしかできません。
Windows 95/98/Me および NT/2000/XP ユーザーの方へ
ライブラリーは複数の Windows バージョンで提供されており、すべて lib\<system> のサブディレクトリーに配置されています。これは、実行時システム・ライブラリーの異なるバージョンと DLL によるものです。
各バージョンには、次に述べるように特定のコンパイラー・フラグが必要です。
*msvc6 & msvc7 & x86_.net2003_7.1:
*stat_sta:新しい入出力ストリームを使った実行時スタティック・ライブラリーがある単一スレッド内のスタティック・ライブラリー。
フラグ:/GX /GR /ML /DIL_STD (単一スレッド)。
*stat_mta:新しい入出力ストリームを使った実行時スタティック・ライブラリーがあるマルチスレッド内のスタティック・ライブラリー。
フラグ:/GX /GR /MT /DIL_STD (マルチスレッド)。
*stat_mda:新しい入出力ストリームを使った実行時ダイナミック・ライブラリーがあるマルチスレッド内のスタティック・ライブラリー。
フラグ:/GX /GR /MD /DIL_STD (マルチスレッド DLL)。
*dll_mda:新しい入出力ストリームを使った実行時ダイナミック・ライブラリーがあるマルチスレッド内のダイナミック・ライブラリー。
フラグ:/GX /GR /MD /DIL_STD /DILVDLL (マルチスレッド DLL)。
これらのモードで Script を使う場合は、フラグ /DILJSTDH も使用する必要があります。
メモ:  
*msvc6 only:
*stat_st:実行時スタティック・ライブラリーがある単一スレッド内のスタティック・ライブラリー。
フラグ:/ML (単一スレッド)。
*stat_mt:実行時スタティック・ライブラリーがあるマルチスレッド内のスタティック・ライブラリー。
フラグ:/MT (マルチスレッド)。
*stat_md:実行時ダイナミック・ライブラリーがあるマルチスレッド内のスタティック・ライブラリー。
フラグ:/MD (マルチスレッド DLL)。
*dll_md:実行時ダイナミック・ライブラリーがあるマルチスレッド内のダイナミック・ライブラリー。
フラグ:/MD /DILVDLL (マルチスレッド DLL)。
これらのモードで Script を使う場合は、フラグ /DILJSTDH も使用する必要があります。
メモ: さらに、システム・ライブラリー wsock32.libimm32.lib にリンクする必要があります。
Windows 95 の既知の問題
Windows 95 の構成の中には、次のような問題が発生するものがあります。
上位ウィンドウを非表示にすると、その周りに跡が残る場合があります。この問題は、ビデオ・ドライバー構成に派生しているものと思われます。詳しくは、Windows 95 のオンライン・ヘルプで、KB Windows 95 についての記事「ATI Mach 64 Display Adapter Produces Garbled Screen」 (1995 年 8 月、PSS-ID Q134487) を参照してください。
この問題を回避するには、次のような処理を行います。
1. 「設定」メニューから「システム」を選択します。「システムのプロパティ」設定パネルが表示されます。
2. 「パフォーマンス」タブを選択します。
3. 「グラフィックス」ボタンをクリックします。「グラフィックスの詳細設定」パネルが表示されます。
4. 「ハードウェア アクセラレータ」のスライダーをより低い値に設定します。このスライダーは、ビデオ・ドライバーのパフォーマンス・レベルを「なし」から「最大」の間で設定するものです。
CD が挿入されていない CD-ROM ドライブを読み込もうとすると、プログラムがロックされます。システムに、他の Windows プラットフォーム同様、モーダル・エラー・ボックスが表示されるはずなのに、応答を待っても表示されません。この問題を回避するには、ドライブに CD を装填します。システムがロックされた状態でもかまいません。
Microsoft Visual C++ ユーザーの方へ
*すべてのプロジェクトについて、wsock32.lib および imm32.lib がリンクのコマンドラインで指定されていることを確認してください。
*プログラムのデバッグをより簡単に行うには、同ファイルの [AutoExpand] セクションに次の行を追加します。
msvc6:
 
msvc7 または x86_.net2003_7.1:
 
以上の行によって、マウスを変数の上に置いた時に表示されるツールチップで (アドレスの代わりに) これらのクラスが定義するオブジェクトの値を表示できるようになります。
Visual C++ 6.0 を統合した開発環境を使って、デバッグ・モードでプロジェクトを構築すると、一連のリンク・エラーが発生することがあります。
デバッグ・モードで、アプリケーションを Visual C++ および Views で提供されたライブラリーとリンクできるようにするには、以下の処理を行います。
*msvc6:
1. 開発者版の Studio で、メニュー・オプション「プロジェクト」>「設定...」を選択します。
2. 「設定の対象」パネルですべてのデバッグ・プロジェクトを選択するようにしてください。
3. 「C/C++」ノートブック・タブを選択します。
4. このページで、「カテゴリ」 オプション・メニューから「プリプロセッサ」オプションを選択します。
5. 「プリプロセッサ定義」フィールドで、"_DEBUG" を削除します。
6. 再コンパイルを行い、アプリケーションを再リンクします。
*msvc7 または x86_.net2003_7.1:
1. Microsoft Visual Studio.NET で、「ソリューション エクスプローラ」ウィンドウからプロジェクトを選択します。
2. 選択項目を右クリックして、「プロパティー」を選択します。
3. 「プロパティ ページ」ウィンドウで、「構成プロパティ」>「C/C++」>「プリプロセッサ」を選択します。
4. 「プリプロセッサ定義」フィールドで、"_DEBUG" を削除します。
5. 再コンパイルを行い、アプリケーションを再リンクします。

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