アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API)
Rogue Wave® Views は、インターフェースの設計に役立てる C++ クラス・ライブラリー一式と編集用補足ツールで構成されています。
ライブラリー
Rogue Wave Views ライブラリーは、アプリケーションのプログラム可能な部分の実装に必要な API を提供しています。真にオブジェクト指向の C++ ライブラリーとして、Rogue Wave Views は継承によるコードの再利用を重視しています。各派生クラスはそのベース・クラスを専門化し、継承された構造および振る舞いを追加するかまたはそれらを変更します。これはつまり、特定のクラスに求める機能がない場合、その機能が継承されているかどうかそのベース・クラスも確認する必要があるということです。独自のクラスを派生する際に、既存のクラス機能を使用して新しく必要なコードのみを作成することができます。これにより開発および保守費用を削減できます。
Rogue Wave Views API は C++ で作成されています。これは C のスーパーセットであり、必要な場合は C ルーチンを呼び出すことができます。C++ は柔軟性とリソース効率に優れるため、もっとも広く使用されているオブジェクト指向言語です。
C++ により提供されるオブジェクト指向機能により、コードの再利用が可能になるため、コーディング時間が節約できます。クラス階層により、C++ クラスのライブラリーはプロシージャー指向のライブラリーに比べ、柔軟性、拡張性、信頼性に優れています。
オブジェクト指向のプログラミングは、特にグラフィック指向のアプリケーションに適しています。これは、グラフィック・オブジェクトは類似した演算を実行することが多いためです。たとえば、ボタンは矩形が特化したものであるため、再コーディングすることなく矩形の特性すべてを継承できます。この階層本質により、プロシージャーの開発や保守がより簡単になり、時間の節約ができます。
オブジェクト指向コードでは、 Rogue Wave Views 実装の知識がなくても、独自のアプリケーション (またはライブラリー) 用の Rogue Wave Views オブジェクトを拡張または専門化できます。同様に、実装の詳細を知らない顧客が、オブジェクトを専門化することもできます。さらに、サブクラスを作成することにより、Rogue Wave Views ライブラリーに加えてアプリケーション用に独自のライブラリーを作成できます。
クラス階層
Rogue Wave Views クラス階層の構成では、必要なものが簡単に見つかります。たとえば、下記のダイアグラムに示されたクラスを使用し、最低限のコーディングで高度なインターフェースを簡単に作成できます。
図 1.1 Rogue Wave Views グラフィック・オブジェクトのクラス階層の一部
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