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Oracle Spatial 機能
このセクションでは、Oracle SDO リレーショナル・モデルと、同オブジェクト・モデルの処理が可能になる ilvdbmaps ライブラリーの機能を説明します。
Oracle SDO または Oracle Spatial は、Oracle バージョン 7.3 の空間拡張です。この空間拡張は、バージョン 8.0で Spatial Cartridge に改名され、バージョン 8i でさらに Oracle Spatial に改名されました。
Oracle Spatial を使うと、Oracle データベースに地理参照されているオブジェクトを格納したり、特定の多角形に交差するオブジェクトの一覧の取得などの空間問い合わせを実行できます。
Oracle では、次の 2 つの Oracle Spatial の実装を行っています。
*Oracle 7.3 以降採用されているリレーショナル・テーブルに基づく実装。
*Oracle 8.i 以降採用され、Oracle Spatial のリレーショナル定義も含むオブジェクト・モデルに基づく実装。
ilvdbmaps ライブラリーは、異なる 2 つのクラス・パッケージを介して、SDO のリレーショナル・オブジェクト・モデルにおけるデータの読み込み/書き込みをサポートします。
アプリケーションでこれらのユーティリティーを使用するには、次が必要です。
*Spatial パッケージを用いた Oracle サーバーへのアクセス。さらに、データベース環境の正しいインストールが必要です。たとえば、ORACLE_HOME 変数の設定が不可欠です。
*データを取得し、Oracle データベースに書き込む (ライター・クラスを使用する場合) ための特定の権限。たとえば、SDO パッケージへの読み書きアクセス権限のある、特別なアカウントも必要です。
*このライブラリーの実装では、データベース・アクセス用の Rogue Wave DB Link を使用するため、それに精通している必要があります (特に IldDbmsIldRequestIldNewDbms、および IldErrorReporter クラスを熟知していなければなりません)。
*インストール済みの Rogue Wave DB Link 製品。ilvdbmaps ライブラリーは Rogue Wave DB Link の動的ロード機能を使用するため、dbora8(1) ライブラリーの共有バージョンをインストールする必要があります。 動的ロード機能の詳細については、Rogue Wave DB Link ユーザー・マニュアルを参照してください。 Rogue Wave Views Maps のライセンスで、Rogue Wave DB Link のライセンスも有効になります。
*SDO を特定用途で使用する場合は、Oracle と Rogue Wave DB Link、特に SQL 言語に精通している必要があります。

Version 6.0
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