このセクションでは、アプリケーション特有の要件を満たすようにカスタマイズされた、キャッシュ・アルゴリズムを記述する方法について説明します。このセクションの例は、Rogue Wave® Views Maps ライブラリーに用意されているクラス IlvDefaultTileCache の簡易版です。この例のソース・コード一式は、以下のファイルにあります。

クラス SimpleTileCache は、クラス IlvTileCache を拡張します。

_size では、キャッシュに格納可能なタイルの最大数を定義します。

TileCache コンストラクターでは、特定のサイズでデフォルト・キャッシュのインスタンスを作成します。

以下のコンストラクターでは、提供された入力ストリームからキャッシュを読み込みます。このコンストラクターを使って作成したキャッシュには永続性があるため、IlvTiledLayer オブジェクトに保存されます。

write メソッドでは、出力ストリームのキャッシュを書き込みます。

以下のメソッドは、IlvTileCache インターフェースに属します。このメソッドは、タイルのキャッシュ時に呼び出されます。この実装では、タイルは内部タイル・リストの末尾に追加されます。

以下のメソッドは、IlvTileCache インターフェースに属します。このメソッドは、タイルをキャッシュから削除し、再びロックすると呼び出されます。この実装では、タイルは内部タイル・リストから削除されます。

以下のメソッドは、IlvTileCache 抽象クラスに属します。このメソッドは、タイルのロード直前に呼び出されます。この実装では、キャッシュのタイル数がキャッシュ・サイズを超えた場合に、内部タイル・リストの先頭にある LRU タイルがアンロードされ、新規タイルの領域を確保します。

以下のメソッドは、IlvTileCache 抽象クラスに属します。このメソッドは、タイル・レイヤーをマネージャーから取り出し、タイル・コントローラが管理するタイルをキャッシュから削除すると呼び出されます。