Windows での Validate パッケージのインストール

このページでは、インストーラを使用して Validate サーバーパッケージをインストールする手順について説明します。

インストールの前に

  1. パッケージは Perforce サポートからダウンロードします。ライセンスの発行時には、アカウントの資格情報が提供されます。通常は、組織内で Validate テクニカルサポートポータルへのアクセス権限を持っているのは 1 人か 2 人のユーザーだけです。アクセス権限がない場合は新しいアカウントを登録してください。
  2. ライセンスが必要です。ライセンスファイルを入手するには、Perforce サポートにお問い合わせください。IT 部門でリモートライセンスサーバーが設定されている可能性があり、そうでない場合は、projects_root/licenses フォルダーでライセンスファイルを指定する必要があります。
  3. Validate と QAC を併用する場合、Validate  のパッケージに付属しているインストローラを使用し、Validate RLM サーバをインストール必要があります。これは、インストールのプロセスでライセンスサーバの場所を選択するよう促されたときに 'Local'を選択することにより実行できます。

オプション 1: Windows インストーラーを使用したインストール

プロンプトに従って、Validate サーバーインストーラーを実行します。次の点に注意してください。

  • インストール時は、コンピューターに 1 つ以上の Visual C++ Runtime 再頒布可能パッケージをインストールできます。使用するオペレーティングシステムによっては、インストールの終わりに再起動が必要になる場合があります。
  • システムロケールが日本語の場合、デフォルトではインストールパッケージが日本語で実行されます。それ以外の場合は、英語で実行されます。
  • projects_root ディレクトリを作成する場所を求められます。これは、Validate サーバーとアプリケーションのデータの場所です。そこには Validate サーバーの設定と、統合プロジェクトやビルド解析の実行に関する情報が含まれています。また、Validate ライセンスファイルも保管されています。デフォルトの場所は、C:\ProgramData\Perforce\Validate です。
  • サーバーパッケージと projects_root ディレクトリを Program Files ディレクトリにインストールしないでください。Windows と Windows Server のデフォルトのセキュリティ設定により、Program Files ディレクトリ内ファイルへの作成が制限されています。

  • インストール中に [Validate サーバーをセットアップする] ダイアログでサーバーポート情報を指定すると、デフォルトの設定をオーバーライドできます。
  • インストール時に、ローカルにインストールされたライセンスサーバーを使用する ([ローカル]) のか、それともリモートライセンスサーバーに接続する ([リモート]) のかを指定します。デフォルトのオプションであるローカルでは、ライセンスファイルを projects_root/licenses フォルダーにコピーする必要があります。[リモート] を選択した場合、ライセンスサーバーのホスト名とポート番号を指定する必要があります。
  • インストール後に Validate サーバーを Windows サービスとして自動的に起動するオプションもあります。このオプションを選択しない場合、インストール後に手動でサーバーを起動する必要があります。

オプション 2: コマンドラインを使用したインストール

システム管理者であり、コマンドラインで Validate をサイレントインストールする場合は、次のように CLI モードでインストーラを実行できます。

p4-validate-installer.23.1.0.9999.win64.exe install [option=value]
  • [option=value] は、コマンドラインで構成できる設定とそれらの値です。

下記は、インストール中に指定できる使用可能なオプションです。

オプション 説明
projects_root <directory> 非デフォルト projects_root ディレクトリへの完全パスを指定します。デフォルト: %ProgramData%\Perforce\Validate\projects_root。指定するディレクトリは、次の条件のうちいずれかを満たしている必要があります。
  • まだ存在しません。
  • 空です。
  • 以前に作成された有効な projects_root ディレクトリです。ルートインストールディレクトリと同じディレクトリを指定しないでください。また、projects_root ディレクトリのサブディレクトリにインストールしないでください。
license-server <host>[:<port>]

リモートライセンスサーバーホストを指定します。ホスト引数は必要ですが、ポート引数はオプションです。デフォルト: localhost:27000

 

license-port <port_number> ライセンスサーバーがローカルに実行されても、非デフォルトのポートで実行されることを指定します。デフォルト: 27000
database-port <port_number> データベースサーバーの実行に使用するポート番号を指定します。デフォルト: 3306
web-port <port_number> Web サーバーの実行に使用するポート番号を指定します。デフォルト: 8080
start-service オプション: サービスを Windows サービスとして起動するかどうか指定します (デフォルト: no)。

p4-validate-installer.23.1.0.9999.win64.exe install projects_root=c:\mydata\projects_root license-server=ott-reprise license-port=27000 web-port=8221 database-port=3221

インストーラは、管理者権限があるコマンドラインから実行する必要があることに注意してください。そうでない場合は失敗します。

Path 環境変数に関する注意事項

Windows では、次のように、Validate bin ディレクトリが自動的に PATH 環境変数に追加されます。

インストールパッケージ 変更される環境変数 使用される値
サーバー システムパス <server_install>\bin
デスクトップ解析ツール システムパス <desktop_analysis_tool_install>\bin

画面の表示倍率に関する注意事項

Windows で Validate インストーラーを実行する場合に画面の表示倍率を 150% 以上に設定すると、インストールウィンドウが大きくなりすぎて、インストールを実行するボタンが見えなくなります。

この制限の回避策として、以下の環境変数設定でインストーラーを実行してください。

QT_SCALE_FACTOR=1

これは、コマンドライン (Powershell ではありません) で次のように入力して実行できます。

set QT_SCALE_FACTOR=1 & <path to p4-validate installer>

例:

set QT_SCALE_FACTOR=1 & D:\Downloads\p4-validate-installer.23.1.0.9999.win64.exe
表示倍率 150% でサポートされる最小解像度は 1920x1080 です。「通常 (100%)」の表示倍率でサポートされる最小解像度は 1024x768 です。

Windows インストールのログファイル

Validate インストールパッケージの 1 つが Windows で起動されるたびに、インストールログファイルはインストールディレクトリに保存されます。

インストール中に、ルートの Validate インストールディレクトリに logs ディレクトリが作成されます。たとえばサーバーインストーラの場合、サーバーが最初に起動され、projects_root ディレクトリが初期化されると、このディレクトリ内のログファイルは validate service 出力を保存します。

サーバーの起動

サーバーを起動するには、ライセンスファイルの場所を指定する必要があります。Windows Services 管理または validate service start コマンドを使用します。

validate service --projects-root <projects_root> start 

<projects_root> は、インストール時に指定した projects_root ディレクトリです。例:

validate service --projects-root C:\helix-qac\projects_root start 

Validate へのログイン

Validate サーバーを起動した後は、Validate サーバーホスト名の URL とインストール時に選択した Validate サーバーポート (たとえば、server21:8080) を使用して、Validate にブラウザからアクセスできます。デフォルトでは、Validate をインストールした人が Validate 管理者になり、プロジェクト root 管理者の役割に割り当てられます。最初は、基本認証アクセス制御メソッドが使用されるので、パスワードなしでログインできます。たとえば、インストール時に使用したユーザー アカウントが jsmith の場合、管理者の役割で Validate にログインするには、次の資格情報を使用します。

username: jsmith
password: <empty>