qacli project upgrade
Perforce QACプロジェクトのアップグレードに使用します。
使用方法
詳しい説明
リリースされるPerforce QAC の各バージョンは、通常、新規または更新された解析コンポーネントが同梱されています。従って、Perforce QAC の旧バージョンで作成されたプロジェクトには、Perforce QAC の新しいバージョンにない解析コンポーネントのバージョンを参照するルール設定ファイルと解析設定ファイルが含まれることになります。
さらに、設定ファイルによってはフォーマットおよび/または内容が変更になっている可能性もあります。
旧バージョンのコンポーネン トでなく新しいバージョンのコンポーネントを参照するよう既存のプロジェクトを変換し、すべての設定ファイルを自動的にアップグレードしたい場合は、以下のコマンドを実行します。
このコマンドはプロジェクトのデフォルト設定(CIP生成スクリプトのPython 2 から Python 3へのアップグレードを含む)をアップグレードします。
複数の設定を持つプロジェクトには、-K
オプションを使用し特定の設定をアップグレードすることができます。あるいはプロジェクト内のすべての設定をアップグレードするには-K "*"
を使用します。
このコマンドは、Perforce QACが指定されたプロジェクトバージョンのアップグレードマップを 持っている場合にのみ機能します。
また、このコマンドを実行しても、設定ファイルには新しい機能やコンポーネント(新しいメッセージや解析コンポーネント)は追加されず、旧バージョンの機能が対応する新バージョンの機能に置き換えられます。
さらに、新バージョンでなくなった機能やコンポーネントは削除されます。
2022.4以前のバージョンで作成された、データフローの分離がなされていないプロジェクトをアップグレードするときには、ツールチェーンにデータフローコンポーネントが追加されます。
via
ファイルにデータフローオプションが指定されている場合、そのオプションはアップグレードされません。データフロー固有のオプション用に新しい via
ファイルを作成してください。 適切な解析オプションがプライマリアナライザから新しいコンポーネントに転送されます。転送中に解析オプションのコンフリクトが起きたときには、値の高い方が使用されます。
既存のデータフロールールおよび、メッセージはプライマリアナライザから新しいコンポーネントに転送されます。ルールおよび、メッセージが移動されるときには、アクティブ/無効のステータスもそのまま移動します。従って、解析はアップグレード前と同じメッセージのステータスで実行されます。
アップグレードのこのセクションは別に保存されます。従って、データフローのアップグレードが失敗した場合、プライマリアナライザのアップグレードとは無関係に元に戻せます。アップグレード処理手続きおよび、すべての障害は "upgrade"
フォルダにログ記録されます。
もし、古いバージョンのコンポーネントの使用を継続したい場合は project upgrade
コマンドを使用しないで下さい。 その場合、以下のコマンドを使用してPerforce QACに古いコンポーネントのある場所を指示します。
これにより、古いコンポーネントがツールチェーン編集画面([プロジェクトプロパティ]の、[解析]タブ)に表示されます。矢印をクリックして、古いコンポーネントをアクティブなツールチェーンに追加します。
オプション
オプション名、短縮形 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|
‑‑config, ‑K | 複数の設定を持つプロジェクトに対しどの設定を使用するかを指定します。指定がない場合は、デフォルト設定が使用されます。 "*" を指定するとプロジェクトに関連するすべての設定をアップグレードします。 | |
‑‑help, ‑H | 使用方法の情報を表示し、終了します。 | |
‑‑ignore‑rest, ‑‑ | このフラグ以降のラベルの付いた引数をすべて無視します。 | |
‑‑qaf‑project, ‑P | . | 実行する有効なPerforce QACプロジェクトへのパスを指定します。 |
例
単一の設定をもつプロジェクトのアップグレード
以下のコマンドで指示されたディレクトリのプロジェクトをアップグレードします。
複数の設定をもつプロジェクトのアップグレード
以下の2つの設定をもつプロジェクトがあるとします:basic_compliance
、 full_compliance
以下のコマンドを使用すると full_compliance
のみの設定をアップグレードすることができます。
しかし、実際問題として、"*"
を使用してユーザはすべての設定をアップグレードしたいでしょう。その場合は以下のコマンドを実行します。