qacli config udl
本Perforce QACインストレーションにおけるユーザデータの保存先(UDL-User Data Location) を管理します。
使用方法
詳しい説明
Perforce QACには、サンプルプロジェクト、サンプル設定、および各種コンパイラのための互換設定が同梱されています。
Perforce QACの初回起動時に、これらのデータが「ユーザデータの保存先」にコピーされます。 デフォルトの場所はユーザ依存で、使用しているOS特有の場所になります。
- Windows:
%LOCALAPPDATA%\Perforce\QAC-<version>
- Linux:
$HOME/.config/Perforce/QAC-<version>
UDLは消去または他の場所(ユーザ間でUDLを共有するなど)に移動することが可能です。
オプション
オプション名、短縮形 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|
‑‑current, ‑c
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バージョン固有の接尾辞を含むユーザデータの現在の保存先を返します。 | |
‑‑global, ‑G
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注:OS特有のフォルダは以下です。
このフォルダは既に存在し、許可の設定がされている必要があります。そうすることで、ユーザはこのディレクトリ下で読込み/書込みおよび、ファイル/ディレクトリの削除をすることができます。 |
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‑‑help, ‑h
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使用方法の情報を表示し、終了します。 | |
‑‑ignore‑rest, ‑‑
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このフラグ以降のラベルの付いた引数をすべて無視します。 | |
‑‑list, ‑L
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現在のユーザデータの保存先とそのタイプを返します。
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‑‑remove
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現在のユーザデータの保存先からユーザデータを削除するコマンドです。 Perforce QACが次に稼働されるときにデフォルト値が再読込みされます。 この操作は元に戻せません!
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‑‑reset
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ユーザデータの保存デフォルト値にリセットするコマンドです。デフォルトでこれは、USER UDL (各ユーザ固有)を変更します。 GLOBAL (全ユーザ)のレベルに設定するためには ‑‑global オプションを使用してください。 |
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‑‑set, ‑S
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ユーザデータの保存先を作業をしているディレクトリに変更するコマンドです。 例えば、共通のユーザデータの保存先をユーザ同士で共有することが可能になります。 デフォルトでこれは、USER UDL (各ユーザ固有)を変更します。 GLOBAL (全ユーザ)のレベルに設定するためには --global オプションを使用してください。 |
--set
オプションまたは、環境変数を使用して変更することができます。 「D 環境変数」のQAC_UDL
を参照してください。新しいUDLターゲットディレクトリが存在、し、そのディレクトリの読取り/書込み/削除 の操作をする権限が必要です。
最初は、ファイルは以前のユーザデータの保存先からコピーされません。 次回Perforce QACコマンドが出されると、インストールディレクトリのデフォルトファイルがコピーされます。 以前の場所でユーザが作成したファイルはコピーされません。ユーザが作成したファイルは必要に応じて手動でコピーする必要があります。
Perforce QAC GUIを使用している場合は、新しいUDLを有効にするためにPerforce QACを直ちに再起動してください。
例
デフォルトではないユーザデータの保存先の使用
デフォルトではない、ユーザ固有の場所を指定するには以下に示す形式のコマンドを使用してください。
このコマンドにより、指定したディレクトリ下にUDLを配置します。 次回Perforce QACを稼働すると、必要なファイルを生成し、その場所にファイルをコピーします。トップレベルのディレクトリは以下です。
ユーザデータの保存先をチェックする
使用中のユーザデータの保存先を確かめるには --list
を使用します。
このコマンドは現在のUDLの場所とそのタイプを表示します。
- DEFAULT : Perforce QACが指定したデフォルトの場所
- VARIABLE : 環境変数により設定されたUDL
- USER : ユーザが指定するUDL、作業をしているユーザが利用可能
- GLOBAL : ユーザが指定するUDL、すべてのユーザが利用可能
現在のユーザデータの保存先の内容を削除する
現在のユーザデータの保存先の内容を削除するには以下の形式のコマンドを使用します。
次回Perforce QACを稼働すると、必要なファイルを生成し、その新しい場所にファイルをコピーします。トップレベルのディレクトリは以下です。
デフォルトのユーザデータの保存先にリセットする
デフォルトの場所にリセットするには以下の形式のコマンドを使用します。
古いUDLの内容は削除されません。次回Perforce QACを稼働すると、必要なファイルを生成し、その場所にファイルをコピーします。トップレベルのディレクトリは以下です。
環境変数を使用してユーザデータの保存先を設定する
環境変数はUDL設定するために使用することができます。 これは qacli コマンドを使用する前に設定(確保)する必要があります。
全ユーザのための共通のユーザデータの保存先を設定する
環境変数を設定するかまたは、GLOBALレベルの UDLを設定することで共通のユーザデータの保存先を設定できます。 例:
このUDLはマシン上のPerforce QACの全ユーザが使用するこができます。