ベースライン診断抑止
ベースライン診断抑止は、新しい開発サイクルを開始する決定を行った際に、古い診断メッセージを抑止するために使用します。
ベースラインが生成されると、診断を含んだベースラインが表示されます。 その後の解析で、診断がベースライン内の診断と同じと識別された場合は抑止されます。 最新の差分方式の技術は、周辺のコードの一部が変化した場合でも、診断を一致させるために使用されます。
ベースラインの抑止は、表示するときに適用されます。 診断の生成には影響しません。 ゆえに、[解析結果一覧]パネルの上部にあるコンテキストメニューから[ベースラインで抑止されたメッセージを表示]を選択して何が抑止されたかを見ることができます。
ベースラインを生成する場合には、タイムアウトメッセージがないことを確認してください。 これは、タイムアウトは生成されたメッセージに矛盾をもたらす可能性があり、ベースライン抑止に一貫性がなくなる可能性があるためです。 この形式の解析は、複雑なコードの解析時にタイムアウトすることがあり、データフロー解析が有効になっている場合に特に重要です。
ベースラインは、特に古いコードを扱うときや、コード変更が好ましくない時に使用すると便利です。 古いコードにベースラインを適用し、ベースラインが作成されると、コードの変更に起因する診断が表示されますが、元のコードからの診断は表示されません。